宝石の国
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宝石の国

市川春子

無とは…(最終巻ネタバレ注意)

ネタバレ
2022年11月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公フォスがどんどん可哀想になっていくのが辛かった。無=死とは、幸せで明日も生きたいね!という心情ではない、という事でしょうか。しかし、永遠の生=苦しみと描くという事は、無=死=幸せという事であり、(生きるのが)幸せじゃないから幸せ(死)を願う。という生死の矛盾みたいな事が起きて終わったという事でしょうか?そのために、殺し合ったり、金剛の良く分からん職務放棄したり、フォスを徹底的に孤独にして追い詰めるのが最善の方法といえるのか疑問です。最高にハッピー!でも永遠の命って、辛いよね!良い感じのタイミングで消えよう!でも良かったじゃないかと思うと、フォスが可哀想な立場の理由とは、フォスを散々利用し自分達だけ幸せに暮らした他のキャラは消えて然るべき存在という定義づけのためだったんでしょうか?はじめの明るいフォスとワクワク感が良かったけど、仏教テーマだとしたら、悟りきれなかったので星3です。
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