黄色いダイアモンド
」のレビュー

黄色いダイアモンド

木原音瀬/鳩屋タマ

3部構成。「歯が痛い」が秀逸

ネタバレ
2022年11月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 3部構成です。表題作「黄色いダイヤモンド」は幼馴染の勇と邦彦の物語ですが、勇の息子・俊一のお話「歯が痛い」がとにかく秀逸、今作の見せ場と感じました。
俊一の友や父親に対しての率直で正直な想いにとにかく胸が詰まります。友人の何気ない言葉に敏感になったり父親の事が好きなのに蔑んだり、多感な俊一に何度も胸が苦しくなりました。
何より大好きな父親を守りたかったのに、守りきれずに泣き崩れた俊一の姿が本当に痛々しくて。だけど教師の言葉に救われました。理解者がいるってこんなにも嬉しい事なのですね。
幼馴染CPと息子CPの2CPが登場しますが、いずれも長い長い片思いが実る展開となっています。勇も俊一も心から甘えられて本当に良かった。邦彦も秋森も生半可な愛の持ち主ではなくて本当に良かった。
エロは少なめ、木原作品にしては抉られません(←ここ大事)。イラストも良かったです。
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