どの気持ちにも嘘はないんだろうなぁ

ネタバレ

2022年11月29日

このレビューはネタバレを含みます▼ 他の方も書いていらっしゃるけれど、ほんとに、阿部先生ならではの世界観だなぁ。

個人的には一対一の両想いな関係が好きなので、この作品に描かれるような三角関係は好きではない。感情的に、自分がメンツの一人だったら嫌だなと思う。
けれど、このような三角関係以外になりようがない関係というのも、世の中にはまた、あるんだろうなぁ。その意味で理解はできるし、切なくも感じた。

それぞれが相手を本気で愛しているけれど、好きというだけで他の全てを投げ捨ててしまえるほど若くはない。
登場人物の誰もが、手放せない愛のために現状を受け入れて、致し方なしの三角関係に落ち着いている。(だけど妻子はなんとも気の毒だ。男たちは相関関係を知った上で納得して付き合っているが、妻子はそうでない。)

モヤモヤはする。でも、ふざけたトーンでそれを受け入れるところが阿部先生の描くキャラたちの寛容さなんだろうなぁ。
あーでも、モヤモヤするんだよぅ笑。

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タコさん

(女性/40代) 総レビュー数：443件

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