京極家シリーズ
」のレビュー

京極家シリーズ

木下けい子

政治と社会的問題提起BLなのにきゅんとした

2022年12月3日
父親の議員秘書と有名女優の息子というふたりが、偽装結婚から始まり、徐々に愛を育んでいく2人+異母兄弟の息子(仮)と言う何とも他にない設定。
それだけでも充分面白いのだが、それぞれの家庭や背景や、政治的な動きの中での合意形成の過程も、かなり社会性があり凄く面白いです。
いまの政治も社会も、このくらい寛容であって欲しいなと願わずにはいられません。
こんな稀有な設定でも木下けい子さんワールドは健在で、ますます作家さんが好きになってしまった作品。
中でもこの京極家シリーズが一番好きかも。
出てくる人達皆魅力的で温かい気持ちになります。
木下けい子さんはBLがどちらかと言うと苦手な人でも楽しめる作品ばかりなので是非読んで欲しい。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!