楽園性スウィートルーム【コミックス版】
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楽園性スウィートルーム【コミックス版】

東条さかな

調教からの解放

ネタバレ
2022年12月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 元ウリモノ、クソ野郎を殺す悪魔攻め×元ウリモノ、躾け(調教)され成長も止められている受け
作者買い。ずっと単話のときから気になっていて単行本になったので購入。購入前からあらすじの時点で最高だったんですけど、そのさらに5億倍良すぎました。作者様らしい可愛らしさもありつつダークでとても好みでした。
人間がウリモノにされている世界。正規ルートではまともなちゃんとした人間が恋人、友達、結婚相手…などウリモノという名前だけど対人間として扱われる中、異常性癖があったり犯罪歴があったり、偉い人だったり、そういうやつが裏でウリモノを酷い目に合わせていて、それが取り締まられていない。そんな中でそれを“正当防衛”としてクソ野郎どもを殺して回っているのが悪魔と呼ばれる名前のない攻め。そんな攻めにご主人様であるクソ野郎を殺され、解放された受け。
躾け(調教)されている受けにはたくさんのスイッチがあって、はじめはまともに会話もできず。攻めの「でも覚えるんだよ。セッ クスしないベッドがあること。優しい場所ってこと」に涙が出ました。受けが救済される物語に見えて、実は相互救済。攻めもウリモノだった過去あり(性的目的ではなく、痛めつけるため。今でも体中傷だらけの攻め)ん~~~本当に良かったです…名前がない攻めに名前をつけてあげる受け。名前の由来も最高。人殺しの悪魔ではなく、受けの天使であるアマツカ。犯さない奉仕もさせないセッ クスしかしたくない。そう言う攻めにまた泣きました。は~~~~……攻めのビジュがまず最高なんですけど、それでいて優しい優しいえちなのがギャップで最高というか。あと受けがうさぎマークが好きなんですけど、家の色んなところにうさぎマークをつけてあげてるのもよかったし、最終的に受けのモノである証に攻めがうさぎマークのタトゥーを受けにいれてもらうのもあまりにも良すぎました。可愛いマークと悪魔的ビジュのギャップたまらん。
結果的により救われたのは攻めの方な気がしました。手綱を握っているのも受け。二人でこれからもクソ野郎を殺しつつ二人だけの優しい世界で幸せに暮らしていくんだろうな。大当たりの最高最高なお話でした。
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