ヒマつぶしじゃない。人生が描かれている。





2022年12月12日
『天官賜福』の2巻発売までのつなぎ、くらいの軽い気持ちで読んでドップリ嵌りました。1冊2000円は高いな~と思ったけど、全然ムダじゃなかった!それどころか、あまりに何度も読み返すので、とうとう紙でも購入する始末。魅力的な人物像と謎解きストーリーでグイグイ読ませてくれます。本気で実生活を侵食するくらい、とり憑かれたかのように、毎日この世界の人間関係について考察を重ねてしまいます。好ましい人物も嫌いなタイプの人物も、それぞれの生い立ちや心中を考えてしまいには愛おしくなるくらいに、この小説の世界が好きになってしまい出てこられません。複雑で、単純で、醜く、美しい人の心。ままならない人と人の関係。真の理解とは?寄り添うとは?...いろんな事を考えさせてくれる題材のような物語でもあります。この物語と出会えたことに感謝!です。

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