幼馴染じゃ我慢できない【コミックス版】
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幼馴染じゃ我慢できない【コミックス版】

百瀬あん

2人共々の激重愛 ありがとうございます!

ネタバレ
2022年12月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 産まれてこのかた自他ともにニコイチと認識して生きてきた幼なじみLOVE。
完結、感無量です。
キュンもラブラブもイチャイチャも、たーっぷりと頂きました。
そしてさすが百瀬先生です!全力の恋の中に少〜し病的な所が見え隠れして、読んでいる気持ちの土台がわずかに揺らぐ危うさも堪能しました。
あんなに大量に投下されたイチャらぶキュン以外のところでも自分の感情を深掘りされました。
それは「嫉妬」です。恋愛作品で両思いになった後に必ずと言っていいほどカップルを直撃する感情です。

嫉妬って醜いですよね、傍ら見ても当事者としても。
嫉妬が深いほど独占欲が強い。
好きな人の全てを自分のモノにしたい。
嫉妬が過ぎると純愛じゃ無くない?独占欲=愛だなんて思いたくない、って考えが頭をよぎります。
でもそれは物語に夢を見ているからであって、自分自身は嫉妬しないで恋愛する自信はありません。
嫉妬しまくりの醜い自分を「愛されている!うれしい!」って思ってくれる人はもの凄く有難いなぁと思います。(だって大抵は面倒くさいって思われる?と思うから)
そういう関係でいられる事がどんなに有り難いことか!!
相手が好きで好きで好きで好きで、身動きがとれないくらいの恋愛の渦中にいる幸せよ…!!
嫉妬を起因とするいざこざを痴話喧嘩と鼻を括らず、感情を丁寧に拾って激重愛の表現としたところに共感しまくりました。
ましてやこの2人はずーっと殆どを共有してきたのだから、社会が広がって共有できない部分への不安が嫉妬に直結しちゃったんだろうなぁと。

1巻終盤の諒太の「じゃあ俺もう我慢しなくていい?」に続く一連のセリフがメチャクチャ刺さって泣けたのですが、この諒太はずーっと一貫して諒太の核で在りつづけたと思いました。
諒太は最初っから蒼衣だけで(偽装彼女を振る下りがエグい激重で萌えました)、その重さに蒼衣がちゃんとそぐうところまで来たんだな、と指輪の言葉で実感のダメ押しをされました。
ここまで読めて嬉しかったです!
百瀬先生本当にありがとうございます!

今作は裏表紙だけでもたくさんの愛おしさを感じましたが、小冊子の派生小話は本当に嬉しかったです!
2巻では4Gだったのが3巻で同じ場所でWi-Fiなのは2人の自宅でなのかな、とか。たくさん撮っただろう画像からそれぞれソレを選んだのね、とか。
お隣さんのスピンオフも嬉しいです!
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