寒がりな怪物
」のレビュー

寒がりな怪物

あさじまルイ

改めて思う…好き!!

ネタバレ
2022年12月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 前に購入していたのですが、まだレビューしていなかったのでこちらを。

神父でありながら悪癖持ちで、神の御加護を信じないジルと、美しい吸血鬼エミールのストーリー。孤独に生きてきた2人が、早々と躰をつなげながらも、少しずつ心を通わす過程が描かれています。

一度読んだ時、面白さはもちろん感じていたのですが、レビューをする際どう表現すれば良いのかよくわからなかったんです。ミステリアスな面もあり、シリアスな場面もあり、主にジルが「自分」について読者に語るのですが、それに共感する前にぶわーっと注がれる感じに必死についていった気がします。平穏さの中に今にも壊れそうな雰囲気もあって、目が離せない展開の中、最終話ではヒュンと落ち着いた感じになっていて戸惑ったんでしょう笑。生についてすごく考えさせられました。

なので、時間をおいてからもう一度読み返してみたんです。すると、自分の中ですごくしっくりきました。自分の体を売ることで生きてきたジルは、体の温かさは知っていても愛の温かさは知らず、吸血鬼の仲間は皆殺されて自分だけ生き残ったエミールは、先の見えない生に地獄を感じている。そんな2人が愛を知り、一緒にいたい・生きたいと願うのが美しくて…(T ^ T)このストーリーなら5話で終わってもよかったものの、6話があることにより、「寒がりな怪物」というタイトルが大いにいかされているように感じました。

永遠を生きるってすごく果てしないのに、自分らしく、2人で幸せに永遠を生き続ける2人が眩しくてキラキラしていましたね。2人を助けてくれたおばあさんの話もよかったし、エロもえちくて大満足!6話はエミールのイケメン度の高さとジルのかわいさに時が止まりました笑。
美しさとか夢や希望、憧れがたくさんつまった作品です!(≧∀≦)
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