このレビューはネタバレを含みます▼
森本静は中3の春、転校先で小学校の同級生•大和田十と再会します。小学生の時仲良しだった二人は、十の筆箱に入っていた静と両想いになるおまじないを見てしまったことから静は転校するまで十に虐められたのでした。再会した十は成績はトップなのに虐められており、静に気づくことも無く卒業式の日を迎えます。式の後に校舎裏で制服を脱がされていた十に、静は大丈夫かと初めて話しかけるのですが、十は「静の手なんか借りない」と言ってその場を去るのでした。高校生になって、今度はバイト先で二人は再再会します。十は相変わらずそっけないのですが、身体に傷や痣があることに静は気づきます。静は十と和解したいと小学生の時の言葉を謝るのですが、売り言葉に買い言葉で十にキスしてしまい、十はバイトを辞めてしまうのでした。再々再会は大学生になってから、十がモデルとして掲載されている雑誌を静が見てのことでした。何度会ってもやっぱり好き、何度拒否されても諦めずに十の本質を信じる静のポジティブさが良きです。十もまた静との思い出をお守りのようにして強く生きています。軽いノリの善人系イケメンと孤高のツンデレ美人のお話です。