狂い鳴くのは僕の番【電子限定特典マンガ付き】
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狂い鳴くのは僕の番【電子限定特典マンガ付き】

楔ケリ

辛い描写もあるけどね、夜明け系ですかね

ネタバレ
2022年12月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読もう読もうと思いながら手を出すのに迷った作品。でも、読んでよかったかな。表題作の他、デビュー作「たまらないでしょ?」も掲載。ケリ先生の初コミックとのこと。そうだったんだぁ。
Ωの扱いがよくない世界観のオメガバ。
広告代理店にて枕上等で、身体を使って地位と仕事案件を上げているΩの烏丸。そこに、バースに左右されない環境を求めてΩと距離をとりたく転職してきたαの高羽が配属される。2人ともαやΩにトラウマティックな経験があり、α嫌いΩ嫌いになっていた。しかし、これは反動形成。本当は求めて止まないものがある。クソαしか出てこないところ、高羽はαなのにオアシス。経験からα至上主義の考えを持っていない。反目しながらも惹かれあう2人。仕事のために身体を差し出す描写が多く、読み手によっては苦手な方もいるかもしれませんね。烏丸はΩが成り上がる武器として身体を使っているけれど、孤独になっていく姿は、花魁みたいだなと感じた。高羽が耐えるシーンが多くて、他のαと変わらないと自己嫌悪に陥る姿、いじらしい。αに期待したくない烏丸も絆されていく。最終的にはハピエンなんだけど、鵜藤にもっと感謝せい!とは思った(笑)いい人だよ鵜藤。この後のシリーズ続編のβ編が鵜藤のターン。そっちの方が巻数出てます。攻めの高羽と受けの烏丸は、シリーズのベース。とりあえず、番になってあっさりと武器を捨てた烏丸は、望みが叶った形だろうな。エチシーン多いけど、ほとんどがモブとのもので、高羽とは最後の方だけです(厳密にはちょいちょい烏丸が高羽に迫ってますが)。
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