カタコイシーソー
」のレビュー

カタコイシーソー

宮田トヲル

まさにバランスのとれたシーソー💕

ネタバレ
2022年12月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊作者さん買いです。今日のコミックス発売日を楽しみにしていました。幼馴染の再会ものの今作品は、大学に入学したばかりの壱成×一つ年上の千紘のお話で、表題作のみ全7話+描き下ろしで合計236ページ。学力はあるけどちょっとおバカで真っ直ぐな壱成が、子供の頃から憧れていた千紘と、大学入学を機にまたご近所さんになって…という展開です。早い段階で壱成からの好意は明らかになりますが、その時点では恋愛的なものか親愛的なものかは分からないです。最初はただの憧れから、ちゃんと自分を見てほしい、夢中にさせたいという承認欲求に変わり、そこからまた守りたい、大事にしたいという愛情に変わっていく。形を変えていく壱成の感情がとても丁寧に描かれていたと思います。意外と千紘も拗らせていて、真面目だから人からの期待に応えようと頑張りすぎて雁字搦めになってしまっているんですが、それを壱成が少しずつ解いてくれるのがとても良い!幼少期のトラウマも全部ひっくるめて包み込む壱成。しかもまたそれが年下というのも尚良い!トヲル先生もあとがきで書かれている通り、壱成は予想外の方向に突き抜けているんですが、その破天荒さが千紘には必要だったんだなぁと。今作品では千紘のトラウマもあって、触りっこまでですが、身体も繋がる日も遠くないはず。キリのいいところで終わっているので、この巻だけでも十分楽しめるかと思いますが、ここまできたら二人の合体を見ずには成仏できません!ということで、なるべく早めに次巻も発売お願いします!
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