俺の花婿はお前じゃない
」のレビュー

俺の花婿はお前じゃない

ミナモトカズキ

叶うことを願う

ネタバレ
2022年12月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 恋愛だけは本能でするもの、正宗の言葉はなかなか重いと感じる。
大企業の一人息子の渉はゲイ。結婚したらゲイであることを封じることが、自分の人生ミッションだと考えていた。そこに現れた、自分の生き方にストレートで、渉の想定クラッシャー正宗。
親の期待に応える、望まれるあり方になることが幸せと考えていたのに、悉く覆される。苛立ち、腹をたて、尚、浄化される。リアルだな。続きが読みたいけどなぁ。ミナモト先生があとがきに書かれていたよう、憂いや心配なく、男性同士(勿論、女性同士も。というか、自分の好きな人と)の結婚という願いが叶う日が来ることを願わずにいられない。誰もが正宗みたいに恐れずに真っ直ぐ生きられる訳ではないとは思う。けれど、そういうことも受け入れられる世の中にするためには何ができるだろうか…
男性作家さんの描かれる男性の身体が好きだなぁ。心情もリアルに感じました。今回は、生き方の決意まで。この先の困難は想定できるけれど、きっと正宗となら大丈夫そうとも思える。良作です👍
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