このレビューはネタバレを含みます▼
レビューがとても良かったので購入したのに読んだらしんどいのかな?となかなか読み始められなかった一冊です。
読めて良かった。
交通事故に遭い、死んだはずなのに動けて話せる高校生の浩一×同級生で浩一に片想いをしている満。
明るく軽妙なやり取りと浩一の存在の不思議な違和感。
最初は死んでいても浩一が普通に存在してるのかと思い、怖くなかったのだけど…
なぜ動けてるのか、なぜまだ生きているように存在しているのか。
満の亡くなった母親との思い出?夢?のエピソードとか、浩一の温かい家族とか、何もかもが必要なことで。
浩一がどうなってしまうのか、満の未来を考えて徐々にじわじわと切なくなったけど、終盤で浩一の気持ちが感じ取れて満の気持ちも考えたら辛くて涙が止まらず、嗚咽を漏らしながら読みました。
満の不器用なお母さんもお父さんの言葉も堪らなかった。
書き下ろし?の浩一目線のお話も満目線のお話も優しくて泣けました。
悲しいし切ないけどとても素敵なお話でした。