恋か破壊か
」のレビュー

恋か破壊か

糸井のぞ

思春期の危うさ

2022年12月30日
子供故の純粋で真っ直ぐな衝動、そのエネルギー、未熟な危うさ、どれもスレた大人には刺さる光や剣の様に感じました。生ぬるさのない、直情的な本能を見せつけられ、盲いた年寄りの心に不意に芽吹くものを感じられて、いいものを感受した気持ちになれました。
優しいものだけが美しい訳じゃない、そんな一冊。
一歩間違えたら恐ろしいですけどね。美しさと恐ろしさの境界線をとても気持ちよく表現される作家さんだなぁと思います。
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