ハイ・ファイ・ランデブー
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ハイ・ファイ・ランデブー

ymz

ノスタルジックからドラマチックへ

2023年1月3日
両想いの筒二と孝司の中学生。2人が田舎で一緒に過ごす最後の1年を、周りの人との触れ合いをからめながらゆっくりと描かれている。
高校進学を期に離れ離れになってしまう2人だが、根拠のない自信で大丈夫、何でもすると言っていた孝司。大人になったのだろうが、それが全然大丈夫ではなかったのに拍子抜けしてしまったが、ラストの筒司の、孝司への強い想いはドラマチックで格好良かった。
離れてしまうとどうなるのか、対比で描いていたところも効果的だった。「ラブラド・エッセンス」の2人の素敵な姿が見れたのも良かった。
作者様のアナログで丁寧に描かれた風景がノスタルジックを感じさせる。通っている中学校の廃校や、住民の上京などのシーンは、自分の田舎を思い出して鼻の奥がツンとなった。
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