ママレード・ボーイ
」のレビュー

ママレード・ボーイ

吉住渉

30年越しに読破して感動

ネタバレ
2023年1月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 当時りぼんっ子だった私は吉住先生の「ハンサムな彼女」や「ママレード・ボーイ」のことは当然知っていました。
ところが「ママレード・ボーイ」はどう終わったのかどうしても思い出せず購入しました。

最終巻8巻の初版が1996年とあって納得。
光希と遊が高校生だった時には私は小学生から中学生で、妹もいたのでリアルタイムで途中まで読んでいましたが、いつの間にかりぼんを完全に卒業していたのです。

ということで、まさに30年越しにやっと読破しました。
最初は急に同じ家に住み初めてラブコメの王道のような展開を懐かしく読んでいましたが、最後は大人に振り回され続けた光希と遊の覚悟が描かれていてグッときました。

☆マイナス1にしたのは、やはり生い立ちの謎で特に遊を小学生から大学生まで長年追いつめてしまったりと、両親Sの身勝手さが大人になりよく分かったからです。
同居した時は高校生だったのだから、光希と遊にはその時にしっかり説明すべきだったでしょう。
多少は強引な設定は漫画には許されるものですが、子どもを長年に渡り大きく傷つけてしまう点は心情的に受け入れがたいものがあります。

ただ絵やキャラクターの心情の描写の緻密さは30年経っても全く古さを感じず、さすが吉住先生だと思います。
当時のファッションや公衆電話などが出て来て、やっぱり30年前の作品だと分かるほどです。

ママレード・ボーイLittleも続けて読んでみる予定です。
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