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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 【単話版】天稟

    たかせりえ

    軽々とジャンルを超えていく
    2025年3月20日
    3/20新規、最新3巻まで読了。
    BLも時代劇ものもゼロではありませんが、読む際にジャンルは問わない自分でも、これまで読んできた漫画からは両方とも比較的外れている、と言える分野です。
    それゆえこの作品に今日たまたま出会い、ものすごく大きな衝撃を受けました。
    私が読みたかったのは、こういう人間模様がしっかり描かれている作品なんだと改めて気づかされました。

    BLジャンルではありますが、時代考証や調度品の描き込みも素晴らしく、老若男女のいろいろな方にぜひ読んでいただきたいです。
    BLもTLもR18であればいまの時代、読者を得るため唐突な設定が出てくるのが常で、この作品もスイッチが入るのは速いのですが、違和感なくストーリーにのめり込んでいく自分がいました。
    そして80~90年代から活躍されてきた漫画家の先生方が令和の電子書籍全盛のいま、新たに描かれる作品の水準がとにかく高く驚くことが増えてきました。

    高瀬先生は青年誌の第一線でご活躍されてきたようですが、なぜ私は存じ上げなかったのか、ただただ恥じ入る限りです。
    願わくば、多数の娯楽にアクセスしやすいいまでも、才能ある様々な先生方が無理なくご活躍出来る時代が続きますように。
    もちろん新作が出たら、ためらわず買います。
  • 男友達にHでイかされるって…なんのバグですか!?

    益岡

    今後のストーリー展開次第→すごくよき!!
    ネタバレ
    2025年1月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 3/8追記。7巻まで読了。
    なんだかんだ新刊の発売を日付が変わるのを待っていて早速読みました。
    よかった!脱落した方にも読んでいただきたい。
    ドタバタした二人らしい感じで本当に良かったです。真衣の過去の発言のことも、悠太は気にしていたのですね。
    ここからですね!
    最近TLによくある意味不明な焦らしは好みませんので、ドタバタしながらも仲良い二人を見ていきたいです。
    番外編で悠太サイドからの展開なんかもあってもいいかもしれません。焦らしはいりませんので。
    作家の益岡先生に拍手!!
    ↑こう書いたところで「完結」表記に気づき、なんだか寂しくなってきました…。
    7巻でまとまっていると思うし、人気上位だと思うし、二人が結婚するTLはたくさんあるのに、そこまでして早く終わらせなくても?!
    TLの作家さんで産休に入られている方もいるくらいなんで、事情があれば多少は待つのに…なぜなんだぁ…。
    でも先ほど先生のSNS見て納得しました。
    こんな綺麗な絵柄の作家さんたちをシーモアさんも他の出版社さんも大事にしてくれ!
    商業漫画家さんが無理なく描けるっていう世の中になってくれー!
    そんなに簡単にこういう作家さんは出てこないと思うんですよ。
    海猿の佐藤先生の言ってる通りなんだなぁ…。
    -----
    6巻まで読了。
    真面目な男子設定にしては1巻の唐突な言葉はないと思いつつ(しかも自分が負けたのに自分は果たしてない)5,6巻で彼の考えが少しずつ見えてきます。
    この後も追っていくつもりですが、1巻の唐突な言葉をどう回収するのかによって、最終的に星の数を変えます。
    唐突設定ありきのTLとしてはスタンダードな内容で絵は綺麗な方ですが、1巻の内容は女性向けと考えると、好みが大きく分かれると思いますね。男性向けならありでしょうが。
  • 黒弁護士の痴情 世界でいちばん重い純愛

    すみ

    後半になるほどよかった
    ネタバレ
    2024年12月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 久しぶりに読破したTLです。
    前半から中盤にかけては、少しリタイアしようかなと考え何ヵ月か置いていました。
    TLにありがちですが、各エピソードが唐突で、初めて同士にしては慣れすぎているなど、個人的にTLにそこまでハマれない要素が多々見受けられたからです。
    中盤から少しずつ宗一の人間性にフォーカスするようになってきてからは、最後まで読んでみたいという気持ちになり、終わり方も素敵でした。
    絵も後半になるほど安定して読みやすかったです。
    もう少し早めにストーリーに唐突感がなければと思いましたし、主人公の結がかわいすぎてスタイルが良すぎて、絡みのシーンが多いぶん、一般的な女性なら普通は気後れしてしまうかも。
    TLは女性向けなのですし、女性はもう少し平均的な容姿やスタイルの描き方の方が私は好感が持てますね。
    それでもTLの中では最後までストーリーも絵も破綻せずに読める作品だと思いました。
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  • ReReハロ

    南塔子

    他のキャラクターが
    ネタバレ
    2024年9月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 一度勢いで最後まで買ったものの途中で(名波くんが出て来るあたり)置いておいた作品。今になって読了しました。
    絵はいまの流行を追ったもので決して悪くないですが、誰のセリフなのか等、ストーリー展開が分かりにくいところもチラホラ。
    特に主人公のリリコと湊自体のキャラクターは悪くないと思うのですが、友人の永遠をはじめ、特に女子キャラクターがみんなワガママ過ぎて、とても感情移入が出来ませんでした。
    またキャラクターの多くが金持ちの学校なのは分かるのですが、セリナなども同じ高校生なのに、みんなリリコをバイト外の最後の別荘までアゴで使ってるのも感じが良くなかったです。単に親が金持ちだというだけの話で、子ども同士は対等であるはず。
    リリコと湊を引き立たせるためなのかは分かりませんが、周りに好感が持てず、結果的にリリコと湊の二人のストーリー展開まで楽しめなかったのが残念でした。
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  • 冷徹将軍の熱すぎる愛に寒がりメイドは戸惑い中

    板東いるか/こいなだ陽日

    あらゆる世代におすすめできる
    ネタバレ
    2024年9月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 10/21追記:原作者氏のXにて、15巻以降は原作にない内容として継続になるそう。その代わり更新が少し先になるそうです。寂しいですが、嬉しいことですね!待っております。

    10/1追記:最新14巻まで読了。7,8巻でも思ったのですが、閣下の表情の豊かさの表現が本当に素晴らしいです。男性キャラの表情はツンかデレのどちらかみたいな作品が多い中、1コマ1コマ細部まで違い、男性の気持ちの変化をこれだけ描けるのかと、何度も読み返してしまいました。小さなコマも拡大する価値あり!もちろん肉感的な表現も素晴らしかったです。既に次巻が楽しみな自分がいます。
    ---
    媚薬を中心とした国の砦で始まるラブストーリーで一気に引き込まれました。

    絵のタッチが今の時代とは合わないように見えるかもしれませんが、細部までこだわりが見られめとても素晴らしい作品です。
    ヨーロッパでも中世東欧やモスクワ大公国初期あたりの印象ですかね。賢い女性が立ち回ることで、気難しい身分の高い人と恋に落ちるストーリーは昔から鉄板ではありますが、原作小説がTL調とのことで今流行のストーリーのテンポの速さともマッチしています。
    一つ気になるのは、将軍という肩書きです。
    将軍は日本や中国由来なので武士などのイメージの人が多いでしょうから、誤解を受けそうです。
    せっかく絵や物語が欧州風で一貫してるのにもったいない。
    せめて将校とか認められるといいのですが…。将軍とメイドだと国やタイムリープのような印象も持たれてしまいそうです。
    久しぶりに続きが楽しみな作品に巡りあいました。
    ---
    9/6追記:最新13巻まで読了。他の方が書かれている馬!私は動物の絵の良し悪しは全く分からないのですが、その意味がよく分かりました。12巻の後半は圧巻で女性マンガだったっけと思うほどの大迫力。12巻が動とすれば13巻は静ですが、どちらも2人の仲と特に閣下の人間性の深まりの片鱗が見え、素晴らしい。次巻も待ち遠しいです。
  • 冷たい上司は本音を隠す~さよならの代わりに 皆川編~【単行本版】

    高島えり/白石さよ

    待っていました!!皆川編の単行本
    ネタバレ
    2023年3月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 奈都編「冷たい上司と嘘の恋」の男性の皆川目線から描いた作品で、既に両方とも単話売りでも全て読破しています。
    それでも単行本出たら買おうと心に決めていました。それくらい素晴らしい作品です。

    よくありがちな上司に恋に落ちる物語ではありません。奇抜な出会いは最初だけで、その後は謎解きのように社内関係の問題が解決されつつ、2人の恋も進んでいきます。

    特に皆川編は読み応えがあり、奈都編よりも少し先の展開も描かれています。両方読むと楽しみが倍増し、よく両方を読み比べしています。
    ぜひとも続編を出して頂きたい作品です。

    下巻も紙媒体では既に出ているので電子化が楽しみですが、奈都編単行本のように書き下ろしがあると嬉しかったです。
    もちろん上編で高島えり先生の編集あとがきも読めて嬉しかったです。
    とにかく今は続編を強く希望しています。
  • 小説 消えた初恋

    宮田光/アルコ/ひねくれ渡

    大事な場面で言葉のミスもありチグハグ
    ネタバレ
    2023年3月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 原作漫画に今とてもハマっているので、最近2巻目が出たライトノベルも買って読んでみようかと考えていました。
    2巻目の立ち読みをしてビックリ。
    最初の高2の初詣で2人は既にがっちり手を繋いでいる!

    その初詣は付き合って4ヶ月と書いてあったので、原作と付き合い始めた時期は同じですが、原作では想いが青木よりも加速するのは高3に入ってからでしたし、あの初詣よりも後のはずの手繋ぎイベントはかなり重要だと思います。
    それは小説版ではクリスマスには済ませてしまったと…

    そして2巻目が完結編だそうですが、1巻目の期間は4~5ヶ月となるので、2巻目は卒業までの1年以上も網羅し、時間の流れがちょっと割に合わないように思います。

    重要なイベントがかなり変わってしまうと、2人の戸惑いや奥ゆかしさというこの物語の一つの利点が失われてしまうように思います。正直衝撃が強すぎました。

    この物語を原作とは全く違うものだと思えた時にしっかり読み返しにきて、レビューを再び書きます。☆の数は期待を込めて仮の4点とします。


    追記:1巻目を購入し読了しました。原作のあらゆる要素を集め繋ぎ合わせた印象でした。
    その割にはシンデレラの劇で転んだ青木を抱き止める井田のシーンが変えられていたり、クリスマスはケーキ販売を橋下さんと相多に代わってもらう設定になったりと、重要なシーンが改変されているのは違和感が大きかったです。
    スキーの修学旅行は概ね原作通りなので、重要なシーンが改変される理由が全く分かりませんでした。

    1冊目の最後に井田が青木を好きだと自覚した時に、途中までは良かったのですが、バレー部の友達に交際報告をしたり、青木をからかって反応を面白がったのは、井田が「(青木に好きといわれて)浮かれていたから」「嬉しかったから」と青木に告白していたものの、この小説の井田でも決してそうは読めません。
    井田が恋心を自覚出来て、青木に話す重要なシーンで言葉のチョイスを大きく間違っていることが、小説だけにとても残念でした。

    井田は恋をした経験がないために、青木への気持ちが恋愛感情だと分かるまで真剣に悩んでいました。
    それを浮かれていたと表現するのは違うと思います。

    もちろん手繋ぎは恋愛初心者の井田からあっさり行われて、2人の奥ゆかしさなんてものは消しとんでいました。
    ドラマから来た方は秀逸な原作のマンガを読むことをお勧めします。
  • 消えた初恋

    アルコ/ひねくれ渡

    新しいカタチの少女マンガに感動
    ネタバレ
    2023年3月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 俺物語!!を今さらながら読んでいて、同じアルコ先生の作品でレビューの得点が高いことから最初はお試しで読んでいましたが、久しぶりに一気に課金して読んでしまいました。
    それくらい素晴らしい内容でした。

    高校生活のイベントは大人よりも意外と少なくて典型的なものが多く、必然的に学園もののマンガも同じような展開になりがちですが、この作品は違いますね。すぐドラマ化されたのも納得です。

    カテゴリーとしてはBLにもなるのかもしれませんが、私はBLは一回も手に取ったことはありません。それでも2人の純粋な恋愛にすんなり感情移入が出来ましたので、あらゆる世代の男女におすすめできます。

    青木くんが戸惑いながらも自分の気持ちに素直になり強くなっていく姿や、井田くんの恋愛を通してより人間らしい表情を見せるようになる姿、周りの人たちが温かく見守る姿に感動しました。
    アルコ先生ならではのギャグ要素や、ひねくれ渡先生の最後の最後まで魅せるストーリー展開に惹きつけられました。

    気持ちが落ち込んでいる時にこの作品に出会って笑ったりハラハラしたりして癒されることができ、本当に良かったです。
    改めて別マ作品のすごさを見せつけられました。

    青木と井田の2人だけでなく、あっくんや橋下さん、大人たちなど周りのキャラクターも温かくて私もこうありたいと思います。

    ぜひ青木と井田の大学生活や2人をふくめた登場人物のその後の続編もまた読みたいです。やっぱり課金してしまうと思いますw
  • 天使なんかじゃない

    矢沢あい

    矢沢あい先生といえばこれ!
    ネタバレ
    2023年3月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 『NANA』の大ヒットで矢沢先生の名前は知っていても『天使なんかじゃない』は知らない方もいるかもしれませんが、私は矢沢先生の作品の中で一番好きです。

    小学生当時にりぼん誌上で連載当初から読んでいました。高校生になるとこういう学園生活があるのかなと憧れたのを思い出しました。
    生徒会一人一人のキャラクターがとても際立っていて、今読んでも色褪せない青春の葛藤がよく描かれていると思います。
    大人になった今読むと、前半は晃の博子先生に対する曖昧な態度に振り回される翠がかわいそうでモヤモヤもしましたが、後半は後輩も出てきて翠の周りにいる人たちの物語もふくめて、連載当時よりも楽しむことが出来ました。

    この作品で矢沢先生の画風も途中で代わり確立されましたね。今の若い世代が読んでも、携帯がなくて公衆電話なども出てきますが、違和感はないのではと思います。
    途中で吉住先生やその作品が出てきて、お二人の友情にクスッと笑える場面もありました。

    りぼん作品の中でも名作の一つと呼べるのではないでしょうか。まだ読んだことのない方にもおすすめです。
  • 女帝

    倉科遼/和気一作

    ストーリーは面白いが現実は変えるべき
    ネタバレ
    2023年3月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 何気なく無料で読んでいた作品ですが、全て読破しました。
    水商売の女性を扱ったものを読むのは初めてでした。ザ青年漫画という感じの性描写もたくさん出てきますが、引き込まれるストーリーでした。

    ただ私は水商売は将来的になくなるべきだと思っています。この漫画を読んで尚更そう思いました。
    居酒屋やスナックをやったりするのまではまだしも、銀座などの日本だけの異様な街の有り様は時代錯誤です。

    実際に銀座の近くで働いていましたが夕方に同伴する人たちや出勤する女性をよく見かけていて、異様な雰囲気でした。
    この漫画の通り、裏社会に繋がっていてシノギもだいぶ支払っているでしょう。いつまでも反社会的勢力を削ぐことはできません。
    彩香のような賢い女帝など今は実在しないでしょう。

    彩香のような賢い子どもがどんな家庭環境でも学べて活躍できる世の中にならないと、少子化が進む今の日本は未来がなくなります。
    彩香の父親のような素晴らしい政治家すら、もうどこにもいませんね。それは賢いけど貧しい環境にいる子どもたちを切り捨ててきたからに他ならないと思います。

    もう水商売に回す人材はいなくなくなります。
    それが日本の超少子化です。
  • 花より男子

    神尾葉子

    なぜ流行したのか理解できない
    ネタバレ
    2023年3月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ドラマ化されて流行っていたことは知っていましたが、当時見られなかったので原作を手に取りました。
    お金持ちの子が通う学校とはいえ、高校生がディスコに夜な夜な繰り出して派手に遊び、ターゲットを決めて激しい暴行(もはやいじめではない)を繰り返す設定から全く入り込めませんでした。
    50代以上のバブル世代なら響くのかもしれませんが、私はロスジェネだからか全く共感できませんでした。
    絵も特段綺麗ではなく雑です。
    つくしの両親も毒親ですし、つくしがなぜ道明寺にひかれたのかもよく分からずに感情移入が出来ませんでした。
    これをドラマ化した当時の感覚は異常だったのでしょう。親の金でガキが遊びまくり学校で暴行するのは異様です。つくしがカッコいいとも思えませんでした。結局はF4とつるむのですし。

    学園ものの素晴らしい漫画は昔から今に至るまで、他に山ほどあります。
    その中でこれをドラマ化した時代は異様だったんだなと改めて思いました。誰かが肉体的精神的に痛めつけられても救われることがないなんて…正直胸糞悪いです。つくしの言動は自分や自分の周辺を守ることしか出来ていませんでした。残念です。
  • 蜜愛婚~極上御曹司とのお見合い事情~

    シラカワイチ/白石さよ

    イベントが多過ぎて唐突な印象あり
    ネタバレ
    2023年1月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 白石さよ先生原作の漫画ということで最後まで読みました。


    社会人向きの漫画としてあり得そうな企業の事情も入り、お見合いをする経緯も不自然ではありませんでした。絵もきれいで良かったです。


    ただ鷹取部長と乃梨子がなぜそれぞれを好きになっていったのかが少し分かりにくく、途中出てくる乃梨子の恋敵の登場などイベントは多いものの、ところどころ唐突な印象は否めませんでした。


    白石先生原作ではやはり「冷たい上司と嘘の恋」シリーズが一番素敵です。ド派手なイベントは少なくて構わないので、登場人物それぞれの人物描写をじっくり行った方が読者が感情移入しやすいと思います。白石先生と高島先生のタッグがベストなのかもしれません。
  • アオハライド

    咲坂伊緒

    血液型の設定に疑問
    ネタバレ
    2023年1月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 中学時代に双葉が気になっていた男子、洸が突然転校したものの、高校に入って再会してから始まる双葉と洸を巡る恋と友情の青春ストーリー。
    …というとありがちな少女漫画に見えますが、実際は母親を早くに亡くした洸が変化していく様子が中心に描かれており、全体的に重い内容になっています。気晴らしに読むには正直長く重たいです。

    絵は綺麗ですし、登場人物の表情やストーリーの伏線の回収など緻密な表現は、さすが咲坂先生の代表作ですし見事です。

    ですが、☆マイナス2と致しました。

    それは後半に出てくる成海という双葉の恋敵や、双葉をビッ○呼ばわりする瞬の設定など、嫌な立ち回りを行う人はB型やAB型としているところです。
    近年血液型については少しセンシティブになってきているはずです。

    私から見ると、成海の裏での狡猾さは実際のB型の人たちにはあまり見られません。むしろ正直で分け隔てのない人が多いです。ビッ○のような悪口や陰口を本人に言うのもAB型の人の印象とも異なります。一言酷い言葉ではなく理路整然に問う人が多いです。

    次作の「ふりふら」でもB型の登場人物の乾くんは天然で何考えてるか分からない設定ですが、やはりそれも逆でB型は自らに正直で分かりやすい感じのタイプが多いように思います。

    B型やAB型は日本人の中では少数派ですが、あまり悪く描かれるのはどうかと思います。私は血液型分析が好きな方ですが、咲坂先生の描くこの偏りは好きではありません。ヒロインやヒーローはいつもA型やO型というのもよくありません。

    新作はこれから読むので現在は分かりませんが、血液型の設定はこれからはやめた方がいいのではないかと思います。
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  • ママレード・ボーイ

    吉住渉

    30年越しに読破して感動
    ネタバレ
    2023年1月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 当時りぼんっ子だった私は吉住先生の「ハンサムな彼女」や「ママレード・ボーイ」のことは当然知っていました。
    ところが「ママレード・ボーイ」はどう終わったのかどうしても思い出せず購入しました。

    最終巻8巻の初版が1996年とあって納得。
    光希と遊が高校生だった時には私は小学生から中学生で、妹もいたのでリアルタイムで途中まで読んでいましたが、いつの間にかりぼんを完全に卒業していたのです。

    ということで、まさに30年越しにやっと読破しました。
    最初は急に同じ家に住み初めてラブコメの王道のような展開を懐かしく読んでいましたが、最後は大人に振り回され続けた光希と遊の覚悟が描かれていてグッときました。

    ☆マイナス1にしたのは、やはり生い立ちの謎で特に遊を小学生から大学生まで長年追いつめてしまったりと、両親Sの身勝手さが大人になりよく分かったからです。
    同居した時は高校生だったのだから、光希と遊にはその時にしっかり説明すべきだったでしょう。
    多少は強引な設定は漫画には許されるものですが、子どもを長年に渡り大きく傷つけてしまう点は心情的に受け入れがたいものがあります。

    ただ絵やキャラクターの心情の描写の緻密さは30年経っても全く古さを感じず、さすが吉住先生だと思います。
    当時のファッションや公衆電話などが出て来て、やっぱり30年前の作品だと分かるほどです。

    ママレード・ボーイLittleも続けて読んでみる予定です。
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  • 思い、思われ、ふり、ふられ

    咲坂伊緒

    それぞれの「安全基地」を見つけ羽ばたく
    ネタバレ
    2022年12月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 同じマンションに住む由奈、朱里、理央、和臣の恋や友情を巡る「ふりふら」。
    ですがただの青春マンガではなく、第7巻のPIECE26で、再告白前に由奈が朱里に言った「安全基地」。これがこの物語の核ですね。

    特に由奈以外の3人は両親のわがままに振り回され、家庭でも苦労し人知れず葛藤しています。毒親育ちの私には胸に刺さるシーンも多々ありました。
    それでも負けずに恋愛や友情を通じて自ら「安全基地」を見つけ、同時に自ら誰かの「安全基地」となり互いの苦悩を受け止め、将来の夢に羽ばたく4人が素敵でした。

    どの世代が読んでも共感できるはずです。咲坂先生の作品は「ストロボ・エッジ」以来ですが、4人の物語が同時平行で進むため、じれったさはなく読後感もとても良かったです。
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  • コレットは死ぬことにした―女神編―[1話売り]

    幸村アルト

    終わるのがとても寂しい
    ネタバレ
    2022年12月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ コレットが女神になった後のお話が見られてとても良かったです。本編『コレットは死ぬことにした』を楽しめた方なら間違いなく楽しめます。
    冥界や天界、人間界のその後も描かれていて、本編同様緻密な絵と物語でした。

    ハデス様とペルの間に子どもは出来るのでしょうか。
    神様だとそういう設定はないのかな。
    二人が新たな家族を授かった後の展開もいつか読んでみたいです。
  • 新装版 うさぎドロップ

    宇仁田ゆみ

    大吉の葛藤がしっかり描かれていたら満点
    ネタバレ
    2022年12月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 小学生編は文句なく満点です。
    大吉の奮闘を通して子育て中の親のリアリティが伝わってきます。特に男性や子育てしたことのない方にも読んでもらいたいです。

    高校生編は何の前触れもなく急に始まったので驚きましたが、リンが大人っぽすぎてもう少し思春期なりの悩みや大吉とのやり取りが細かく描かれていたら更に面白かったように思います。

    ラストについてはレビューで先に知っていて最初はあり得ないし正直気持ち悪いと反対派でした。ところが実際に読むとリンの気持ちも描かれていて、大吉の戸惑いももっともだと思いました。
    ただ結婚するまで2年待った時の大吉の心境の変化をもう少し丁寧に描くべきでした。なぜ結婚を受け入れることにしたのか、核心部分が抜け落ちていて残念でした。

    これは男性誌への掲載なので、幼い子を育てれば自分の思い通りに出来て伴侶に出来ると勘違いしがちな、一部の男性の大きな誤解を助長させることに繋がってしまったのではないかとすら思いました。
    なのでなおさら、大吉の葛藤を丁寧に描くべきではなかったかと思うのです。
  • ストロボ・エッジ

    咲坂伊緒

    表現の描写や心情表現は丁寧だったが…
    ネタバレ
    2022年11月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ レビューで咲坂先生の作品は付き合うまでが長いことも知っていましたが、既に両思いになっていた体育祭のエピソードなどはよく作り込まれていて長く感じませんでした。
    登場人物の人間関係などとても丁寧に書かれていて好感が持てました。

    ところがいよいよ蓮が仁菜子に告白する日に安堂くんと仁菜子が突然チンピラに絡まれるなど、引き伸ばす目的としか思えないエピソードがいくつか唐突に出て来て、既に焦らされてきているためか、最終盤で読んでるとついイライラしてしまうテンポの悪さがとても残念でした。

    焦らすとしても作り込まれたエピソードなら納得出来ますが、唐突なものはただ読者を苛立たせることになってしまいます。

    この後に書かれた「アオハライド」や「ふりふら」は読んでいる途中なので、咲坂先生の進化を楽しみたいと思います。
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  • 冷たい上司と嘘の恋~さよならの代わりに~【単行本版】

    高島えり/白石さよ

    単行本版買って良かった!
    ネタバレ
    2022年11月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 奈都編も皆川編「冷たい上司は本音を隠す」も既に完結していて、分冊版は他社もあわせて全て読んでいますが、単行本版に素敵な描き下ろしがついていて買ったかいがありました。皆川さん改めてめちゃくちゃ優しい人ですね。いつ寝てるの?と心配になりますが。

    両方からの視点で読むととても楽しめます。
    皆川編の方がとても面白かったので皆川編の単行本版も絶対に買います。
    皆川編の単行本もぜひ出してください!!
  • 冷たい上司は本音を隠す~さよならの代わりに 皆川編~

    高島えり/白石さよ

    奈都編と読み合わせて良さが分かる
    ネタバレ
    2022年10月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 奈都編「冷たい上司と嘘の恋」が先行して完結して単行本化していますが、こちらの皆川さん編こそ単行本化してほしいです。
    他社では既に皆川さん編も完結していて素晴らしい内容になっています。単行本化したら買いたいです。実は皆川さんの方が先に奈都を好きになっていて、皆川さんの細かい心理や奈都のいない裏の場面、2人のその後も描かれていたり、奈都編より少し描写が緻密にもなっていて素敵です。
    続きがさらにありそうな終わり方だったので、続編にも注目しています。

    この際、タイトルかシリーズを一本化して奈都編と皆川編を同じページで販売されたらどうでしょう。
    せっかく両方を読む楽しさがあるのに、奈都編と皆川編が一緒に売られていなくて気づいていない方がこのレビューにもおられますし、とてももったいないと思います。
  • BASARA

    田村由美

    本編のその後がもう少し続けば
    ネタバレ
    2022年10月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ リアルタイム世代ですが漫画禁止だったので、今さらながら読破しました。人気のある漫画だけあるとは思いました。
    しかし☆5はつけられないです。
    かなり引っ張ったぶん、コミックス1巻分くらいは本編の続きが欲しかったです。戦乱は終結しても各地方のリーダーがどのように統治するのかや、更紗と朱理のその後の記述が、外伝に散らばる形になってしまい残念でした。
    読後不良感が残ってしまいました。
    外伝で更紗と朱理の子どもの活躍を見るよりも、やはり新しい世の中でどう復興していくのかや、2人の新婚生活や子どもを授かった前後がもっと見たかったです。
    また外伝で中国大陸が一部沈みバラバラになっていましたが、それなら日本列島もまた関東以外の地域も沈んでしまっていると思います。せめて地理的考証が行われていたら、リアリティがもう少しあったかもしれないと思いました。
    いいね
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  • 天は赤い河のほとり

    篠原千絵

    謎の帝国ヒッタイトが舞台
    ネタバレ
    2022年10月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ヒッタイトは画期的な鉄器を生み出しながらも民族的にも不明な点が多く、そこを上手く活用した壮大なストーリーになっていますね。
    一気に読んでしまいました。
    個人的には『王家の紋章』よりもストーリー展開が冗長ではないので好きです。
    ストーリーを楽しみつつ、皇太后の企みなどは現代の日本の皇室にも当てはまるところがあり改めて考えさせられました。やはり素質のある人物が上に立つべきだと思います。
  • コレットは死ぬことにした【描き下ろし後日談&冥府こぼれ話小冊子付き特装版】

    幸村アルト

    19巻までどんどん読み進めた方なら
    ネタバレ
    2022年10月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 買って損はないです。後日談やこぼれ話も読み応えがありました。
    いよいよ花ゆめ本誌の女神編が終了するそうです。
    女神編もコミカライズされたり、このようなこぼれ話特装版も出るといいなと思います。
    待ちきれずについ1話買いしてしまうのですが、全く損した気持ちにはならないですね。
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  • コレットは死ぬことにした

    幸村アルト

    花ゆめ親世代なのに
    ネタバレ
    2022年9月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ めちゃくちゃハマって既に2周してしまいました。
    もちろん現在連載中の女神編も読んでます。
    精神的に疲れている時に読み返すことが多いです。
    一番好きなのはコツメくんが冥府の家来として迎えられるまでのシーンですね。

    年齢からか点数が高くても今連載中の少女漫画は読みはじめてもなかなか読破しようという気持ちにならないのですが、この漫画は違いました。
    年齢や性別関係なく読めると思います。
    子どもたちがもう少し大きくなったら一緒に読みたいので、女神編も末永く続けて頂きたいです。
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  • 星の瞳のシルエット【新装版】

    柊あおい

    タイトルを思い出して
    ネタバレ
    2022年9月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 私は「銀色のハーモニー」をりぼんで読んでいた世代ですが「星の瞳のシルエット」のタイトルだけは知っていて、一部無料から読み進めて結局有料部分も買い読みました。
    香澄が周りを傷つける様子にはイライラしたり冗長な部分もありましたが、最後には周りを傷つけたことを反省してハッピーエンドだったので良かったと思います。
    結局全て読みたくなってしまいましたし、やっぱりりぼんっ子だったんだなぁとしみじみしました。
    「銀色のハーモニー」の途中で画風がガラッと変わってしまった理由を最近知りました。柊先生が現場に戻ってこられて本当に良かったですね。「星の瞳の~」の続編も少しずつ読んでいこうと思います。
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  • はたらく細胞LADY

    原田重光/乙川灯/清水茜

    妊娠出産関連の内容は分かりやすい
    ネタバレ
    2021年7月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前半こそアロマテラピーや発酵食品など科学的根拠の乏しいものの記述が多いですが、後半の生理や妊娠関連の内容は多くの人に読んでもらいたい内容でした。
    妊娠中は普段引かないような風邪にもたくさんかかり、免疫力がかなり落ちたのを実感していたので、読み進めていく中で胎児を守るため落ちていた自分の免疫機能もがんばっていたんだと思いました。