ウルフハウンド【単行本版】【シーモア限定特典付】
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ウルフハウンド【単行本版】【シーモア限定特典付】

芽玖いろは

赤くて→青くて→ウルフハウンド

ネタバレ
2023年1月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「赤くて甘い」→「青くて苦い」(大好き)のスピンオフ、ミヤをNo. 1ホストに仕上げた、元ホストでオーナーの邑の話です。「青くて苦い」では、ミヤの恋人タマからすると、当て馬キャラ。天涯孤独のミヤを拾い、自分の客の相手をさせるために、ミヤに性とホストの仕事を教えた男。良くも悪くもクールでズルい大人。そんな邑は、「青くて苦い」の中で、チラチラ出てくるだけでも存在感があり、当然、そのストーリーを見てみたいキャラでした。邑の本命、弥勒が、結構年下の大学生黒服だったのは意外でしたが。勝手に、先輩ホストかなぁなんて、想像していたので。現在の話ではなく、過去の話でした。邑が現役ホストで、弥勒やミヤを飼い、客と枕やらしてた時代。ある事をきっかけに、裏方にまわるまでです。「青くて苦い」の方で、邑がミヤにした事、させていた事の真意が、こちらで分かりました。人間関係をお札で図る、邑にとってはホストは転職だったんでしょう。ホスト達は、仕事の内ってくらい当たり前に枕をしてます。欲望とお金の相互交換が、あまりに生々しくて、グロさにも感じたられたりします。それを理解できるところは少ないですが、手強い飼い主を落とす、忠実な飼い犬の恋バナは極上でした。邑とミヤと弥勒、三角関係っぽいところもあったんですが、弥勒とミヤに求めているものが違っていたんですね。まだ子供の忠犬弥勒を、躾けてるつもりの邑、でも実は弥勒はちゃんと男であって、結局喰われてしまってるのが良い。年下ワンコ攻めに、邑はネコを受け入れてるのが自然で、愛以外ないでしょう。これは過去バナだったので、今の二人も見たい。出来れば、大好きなミヤandタマのカップル、有朋達も、わちゃわちゃと出てきて、今どうしてる?みたいなところを、是非見たいです。
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