このレビューはネタバレを含みます▼
漫画特有のありきたりな王道ストーリーの概念をぶち壊してくれて嬉しいです。作者様の描く作品は派手ではないのにとてつもなく魅力的で個性的でじわじわと虜にしてしまう力があると思います。独特で異質な台詞(褒めてます)も読んでて声に出して笑ってしまうほど本当に楽しい。その上会話の流れやリズムも全く違和感がないため親近感が湧き、非常に読みやすいです。最新巻は「パ二べまして」からの「不気味なコミュ障」にやられました。嵐ちゃんが心で思ってることや行動がいちいちツボです。
特に感銘を受けた4巻は南須くんの目の表情が素敵で、ラスト7ページは何度も読み返すくらい心鷲掴みにされました。そして6巻ラストの展開。南須くんにだけは『ちゃんと聞こえた』という4巻との言葉のリンクがたまらない。なんて上手い繋ぎ方。このシーンは何度読んでも鳥肌が立ちます。
考察みたいになってしまいますが、表紙も栢くんオンリーだしこれってもしかして嵐ちゃんと付き合うどうこうの話ではなく、栢くん中心の物語で結論南須くんとも打ち解けるのかなと思えてきました…ここまで展開の読めない作品は珍しい。。
とにかく嵐ちゃんと南須くんが愛おしいです。こんな話を読みたかった…見れないであろうと思っていた2人のイチャイチャが早く見たいです。。