このレビューはネタバレを含みます▼
家庭に恵まれず、1人で生きるしかなかった山村が、降ってわいた従兄弟との同居によって、自分がどれだけ哀しい、寂しい人生を歩んできたかをを知って、人を愛する事を受け入れるまで。親に捨てられ、世間にも黙殺されてしまって誰も頼れるところがない。そんな人がどんな人生をおくれるんだろうって想像できない…。弁護士有沢の言いたいこともわかるけれど、想像できない人生ってきっとあるよねえ…。なんて。山村は正直クズですが、宏国と暮らすことで普通な日常のシーンがどんどん増えていく感じで。クズからちょっとダメ人間に。ダメ人間が普通にって進化していくんだなって思わせてくれました。宏国は大変な人生だけれど、山村となんだかんだで上手くやっていきそうですを木原先生作品としてはかなり、ライトかな。ラスト予想外の爽やかで驚き。いいって意味です。