君が俺を好きになる世界
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君が俺を好きになる世界

高城リョウ

異世界もの?捻りのある展開が面白い

ネタバレ
2023年1月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊作者さん買いです。表題作のみ全5話+描き下ろしで合計212ページ。クリスマスの日、高校時代からトラウマを抱えている傷心のリーマン・結月のもとに、謎の高校生・鷺ノ宮が現れて…というお話です。高城先生の作品は、程よくキュンあり、エロあり、しかもイケメンだらけで目が潤う作品が多く、この作品も然り、しかも重さと軽さのバランスもとても良かったです。最初読んだ時、あれ?これは異世界もの?パラレルワールドものか?と冒頭の引きがすごい強くて引き込まれました。何となくこの後の展開も予想はできますが、ぜひネタバレなしで読んでみて下さい。異世界ものかと思われた現実ですが、鷺ノ宮にとってはやっぱり異世界で、「異世界」というキーワードがとても良く活かされています。上手くツイストされた展開がちゃんと回収されていて、読み応えもあるし読後感も良かったです。そして言わずもがな、攻めのスパダリ感がもう最高でした。高城先生の作品の醍醐味はやっぱりスパダリ攻めだと思ってます!高城先生にかかれば、DKも立派なスパダリになるんですね〜。結月の方も、デートしてみたいとか恋人つなぎしてみたいとか、やりたかったことがピュアで可愛い。結月は可愛らしいビジュアルのいかにもな受けじゃなくて、格好良くてちょっとクールなタイプなので、そのギャップも尚良かったです。チラッとですが、龍ケ崎先生と阿久津先生が出てきたのも嬉しかったです。
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