リスタートはただいまのあとで
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リスタートはただいまのあとで

ココミ

いつも隣に

ネタバレ
2023年1月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ いやぁ、エチなし(正確にはいたしている場面がないだけ)で、気持ちの動きをここまで表現できる…素敵なお話です。
田舎の良さと悪さ(世間が狭いことで)ってあるけど、2人の周囲は温かい。2巻を通して、パートナー制度を結ぶまで。
高校を期に実家を出た光臣は10年ぶりにリターンしたら、知らない男がいた。いつも笑顔で、でもちょっと壁があるような優しい大和。近所のじいちゃんの養子だった。生まれてすぐに捨てられていた大和は、心の奥で人を愛すことも愛されることも掴めず、どこかいつも寂しさを抱えている。養子にしてくれたじいちゃんを大切に、余所者と言われても馴染めるよう頑張っていた。そこで出遭った光臣。おばさんから話を聞かされ、愛されていることが、どこか羨ましかった。
真っ直ぐすぎて人とぶつかる光臣を理解し、一緒にいてくれる大和。その心地よさが恋に変わるのは早かった。時間をかけ、互いにかけがえのない人に。
付きあいはじめて、エチもしているようだけど、描かれるのはキスだけ。それでも、2人の愛情深さや互いを愛しく感じていることがわかる。両者にとって、救済であり、希望であり、なくてはならない日常となったお話。すごく素敵でした。涙腺緩むね。
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