窮鼠はチーズの夢を見る オールインワンエディション
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窮鼠はチーズの夢を見る オールインワンエディション

水城せとな

ネチネチグルグルしてるのに面白い!

ネタバレ
2023年1月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1度読んで見たかった本作!主人公2人がくっついたり離れたりしてますが、とても面白く 500ページ越えですがアッという間に読了。流され侍と評される恭一は、流されまくってはいますが最後に男を見せます。自信満々に見えた押せ押せの今ヶ瀬は、恭一が向き合おうとするとくるかもわからぬ破綻に怯えて逃げ出す繊細な人間。関係は不安定なまま物語は終盤へ、そこで今ヶ瀬の気持ちが炸裂するのですが、いや〜重たい重たい。縋るってこういう事だ。交わりそうで中々交わりきらない2人が選んだラストは、最後まで読んで良かったと思える物でしたが、幸せになるには覚悟がいると ずっしりきました。手放しでは喜べない。ずっしり過ぎて、読み返すタイミングは選びそう…けれど間違いなく面白く、恋愛の醜い部分も繊細に描ききった名作だと思います。攻受固定好き、他の女性とのシーンが苦手な方はご注意を。
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