このレビューはネタバレを含みます▼
初読み作家さんです。コミックス発売当初、Twitterで告知を見てからずっと気になっていて、クーポン利用で購入しました。純血吸血鬼のノア×公務員の透のお話で、表題作のみ全5話+描き下ろしで合計193ページ。吸血鬼と人間が和平条約を締結しているという世界観で、日中にあまり行動できない吸血鬼のノアに代わり、透が身の回りの世話をする業務に就くことになって…というお話です。人外BLは寿命のある人間とそうでない人外が、どう折り合いをつけていくかという部分が大事になってくるかと思いますが、今作でも吸血鬼のノアさんが寿命の違いに苦しんでいるのが切なかった。最後透の決断はちょっとあっさりし過ぎていたような気もしますが、吸血行動で吸血鬼に転化させることによって永遠の命を手に入れるというノアさんのジレンマがとても丁寧に描かれていたと思います。ただ、ノアさんは今までとても慎重にしていたのに、透が他の吸血鬼に吸血されたことを知ったからと言って、最初のス/マタに至るまでがちょっと急発進だったような気も。絵も丁寧で綺麗ですが、コマの繋がりが悪いのかな?なんとなく動きがなくて固いのが気になりました。