亜獣譚
」のレビュー

亜獣譚

江野スミ

倫理、哲学、エロ、江野先生のギャグetc…

ネタバレ
2023年1月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 男は負傷兵(ゴリラさながらのマッチョ)、女は衛生兵(スタイル抜群の美女、胸大きめ?)が害獣の居る森で遭難し夜を共にする。
女は害獣の居る森に入って行った弟を探しに森へ入るも、男から結婚するなら見逃す(弟を業務妨害等で殺さない)約束をする。男は死ぬと害獣になる体質(自称)で女は肌を重ねたために害獣病(害獣になってしまう病)に感染されてしまった。
歪な性癖の男と、初めてが最悪でも味をしめてく女の行き着く先が何処へやら?は見届けどころの1つである。
一方、女の弟や友達と同期、その親戚に至るまで登場人物たちが哲学的、または倫理的で達観してる事に舌を巻きました。「あぁ、ぼんやり感じたり思ってた事を代弁してくれてるな」と思った事もありました。バウムクーヘンの記憶の話とか、殺人に正義はどこにも無いコト、世界は自分の届く範囲にしかないコト等々………
シリアスな話も多々ある反面、エロなシーンも少しあったり、江野先生ならではのギャグもあってクスッとしたり名作だと思います。
本編(本作品)もオススメですが、ちょい足し集もオススメです。
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