私は、愛されていない側室です【シーモア限定特典SS付】
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私は、愛されていない側室です【シーモア限定特典SS付】

ばらこ/くりゅう

1巻読了

ネタバレ
2023年1月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 鳥肌が立った。
序章の場面が何なのか、中盤に入るとある程度予測が着くと思うのだけれど、分かっていても、否、分かっているからこそ、ページを捲る手が止まらない。これまで見てきた登場人物たちの各々の【真実】にドロリとしたものを感じながら読み進める感覚は、書き方はライトノベルでありながら、ライトノベルとは言い難く、どちらかと言うと純文学寄りで、他の方も書かれているように好みの分かれる作品だと思います。諸手を上げて「みんなハッピーエンドで良かったぁ!」と思えるストーリーではないと思います。

物語は登場人物が各々の主観でそれぞれの生き方を語るオムニバス形式で、誰が主人公ということはなく、強いて言えば誰もが主人公の立ち位置です。表紙の二人が主人公で全編が流れていくわけではなく、章ごとに目線が切り替わるので、そういうタイプが苦手な方はご注意ください。
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