ネタバレ・感想あり私は、愛されていない側室です【シーモア限定特典SS付】のレビュー

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もはやTLではなく文学作品
ネタバレ
2025年4月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ TL要素は少なく、無駄のない文章でとても読みやすく、章によって目線が変わる書き方です。子供ができないのは女のせい、子供ができないから側室を迎える。こういう時代に翻弄された女性のお話です。
冒頭の切ない別れはリコリスかと思いましたが違いました。彼女が本当の主人公なのかもしれないですね。最後の最後で種明かしされますが、ずっと物語の裏側ですべてを見ているのです。ミリアリアの産んだ子供や、リコリスが幸せをつかむのも彼女の救いになるのでしょう。
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予想を裏切る
ネタバレ
2024年12月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 因果というのも少々違う。
人の生した結果が回り回って、後の子たちの人生に影響を与える。
それぞれが置かれた立場でできる、または、欲望のため、最善もしくは致し方なく行った人生の選択の結果。人の愚かさ。それをオムニバスで描く。
表題は誰を指すのか、読了後、改めて表紙を眺めて考えてしまう、深い作品です。
人は誰でも…
2024年10月18日
とても面白かったです。主要登場人物一人一人の独白的な感じで話が進んでいきます。表面から見ただけではなく心の中がいろいろある事がわかります。特別な悪人はいません。最後は皆少し不幸で少し幸せな感じになるのかなぁ?人は誰でもそうなのかもしれないですね。いろいろある中にさらに貴族として血を繋げていかなければならない、自分の意思より貴族の義務優先、みたいな事が絡んでくるので複雑になってきて。もろ手をあげてのハッピーエンドではなくとも読後感は悪くないです。
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表紙の二人は……
2024年9月11日
語り手全員が主役の群像劇形式の物語。一人一人の物語がつながっていて、最後にタイトルを回収する。そこから表紙を見てこの二人はこの物語の誰なのか……と考えをめぐらす。雰囲気は暗めだけど、語り手が変わるせいか最後まで飽きることなく物語に引き込まれた。
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誰が愛されていない側室か
2024年7月17日
ドレッセンド公爵家とハークランド伯爵家の因縁に関わる人々が、順繰りに語り部となることで、最後にタイトルの意味が分かるようになっています。

真意を隠して表面上の平穏を演出する人々に、切ないやら滑稽やら…。
最終的に自分はなんて惨めな存在だろうと嘆いていたリコリスが一番幸せになったような気がする。
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胸に迫るものがある
ネタバレ
2024年5月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ なんだろう、この感情は。息苦しい程の悲しみと、切なさもあるが、ほんの少し心に灯るものもある。きっと貴族として生まれた運命や使命には抗えないものが有ったのだろうと……。
一章ずつ視点が代わることでパズルが埋まっていく。そういうことかと合点がいくのだ。基本となるのは家同士の政略結婚による利権と思惑。その裏では一人ひとりの感情は淘汰され、後に残るのは悲しみと矜恃のみ。読み始めて直ぐに没頭した。願わくばこの後、最初の章のふたりが再会しふたりの願いが成就されたと思いたい。
ほぅ~
ネタバレ
2024年5月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 愚かな男達と一途な女達のものがたり。因果はめぐり、それ相応の報復が。そもそもは、後ろ盾を失ったものへの扱いのよくなかった事。側室を迎える事への認識が足りていないこと。放逐した息子の元婚約者を別な息子の妻に迎えたこと。方法は倫理的には認められなくとも、欲するものを手にした者だけが幸せをてにいれた。あの日、別れた二人が現世で会うという奇跡が起こるのでしょうか
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面白い!TLらしくはないけど。
2023年8月20日
エロは少ない。溺愛ではない。
そういうのを期待してる方には向かないです。しかし読み応えあって、純粋に読み物として面白いので、むしろ普通の小説として購入したほうがいいです。
ネタバレ無しは難しいですが、リコリスがヒロイン、というよりも群像劇と言いますか。大きな事件は起きないのですが、登場人物達の関係性から、全ての人にスポットが当たり、話が展開していきます。
文体も軽すぎず、かと言って回りくどさもなく、一気に読めるお話です。あまり先を考えず読むタイプなので、最後の章は少し驚きました。タイトルも読み終わってから沁みます。いつものTLと違ったテイストですが、買って良かった!オススメです。
綺麗事では終わらない話
ネタバレ
2023年7月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 各章ごとに語る人物が切り替わる話は久々に読みました。
話としては…公爵家に子供ができないので側室を迎えたが、結果的に本妻が後継を産みました…です。これを軸に各登場人物の視点で過去を絡めて明かされていく真実に、やるせなさや嫌悪感や驚きがあり、正直に言えば気持ちのいい内容ばかりではないです。でも、最後の最後で救いがあったような気もします。
ラノベにありがちな痛快ハッピーエンドとは違いますが、このような話も良いですね。文章も読みやすく、程よい長さなのでサクサク読み進められます。
タイトルに偽りなし
ネタバレ
2023年5月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ マルチ視点の短編が綺麗にまとまった作品。
ダラダラとせず読みやすい。
そしてタイトルとエピローグの回収の仕方に驚き!
そこに繋がったんだ!と読み返しに戻りました。
面白いです。
復讐?
ネタバレ
2023年4月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 結局、女性達は皆誰かには愛されていた訳だけど、どの話もほわほわした愛ではなく闇が見える。最後まで読むと、モノローグの2人のそれぞれの復讐の話に思いました。ダグラスは叶わなかった初恋を公爵家にぶつけただけ。お互いの孫同士が結ばれた、みたいな念願かなってというのはありますが、読み応えはあるけど、読後感はずーんという感じ。
今でもありそうな話
2023年3月5日
正妻に子どもができないから、と側室を迎え、正妻は今でいう人工授精で子どもを作り、側室は追い出される。そしてその側室は愛する医師に嫁いぐという、中世のような時代背景なのに、問題は今と同じ。女って道具にしかみられないのかと悲しくなるが、この正妻はそれすら自分の思うように進めていく強さがあるだけ良かったのかな。でも最後にまさかのばあやの幼馴染の正体にびっくりでした。
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主人公は一体だれ??
ネタバレ
2023年3月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 各章が、それぞれの人の立場で語られているストーリー。主人公となるヒロインは、生まれが複雑な為、一族から見放されて側室とされた子なのかと思っていました。でも、他の章を読んでいくと、正室となった子もヒロイン要素が有り、そしてタイトルの元になった「愛されていない側室です」の「最初の側室」もそうだったのか~という感じで出てきて、よく練られたお話だと思いました。
1巻読了
ネタバレ
2023年1月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 鳥肌が立った。
序章の場面が何なのか、中盤に入るとある程度予測が着くと思うのだけれど、分かっていても、否、分かっているからこそ、ページを捲る手が止まらない。これまで見てきた登場人物たちの各々の【真実】にドロリとしたものを感じながら読み進める感覚は、書き方はライトノベルでありながら、ライトノベルとは言い難く、どちらかと言うと純文学寄りで、他の方も書かれているように好みの分かれる作品だと思います。諸手を上げて「みんなハッピーエンドで良かったぁ!」と思えるストーリーではないと思います。

物語は登場人物が各々の主観でそれぞれの生き方を語るオムニバス形式で、誰が主人公ということはなく、強いて言えば誰もが主人公の立ち位置です。表紙の二人が主人公で全編が流れていくわけではなく、章ごとに目線が切り替わるので、そういうタイプが苦手な方はご注意ください。
最後にタイトルの本当の意味が分かる
ネタバレ
2023年1月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 各章ごとに各人の語りです。立場変われば物事の見方も変わる的な。webサイトは未読ですが大筋は変わりないようです。一連でちゃんと物語になっています。
最終章はなかなか衝撃ですが秀作です。安易にハピエンでないのが良いです。特典SSは蛇足かな。超オススメ。
真の主人公は…
ネタバレ
2023年1月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 由緒正しい公爵家で後継対策のため迎えられた側室に関するそれぞれの視点。WEBで連載されていたとき、最終話(7.すべてを傍観する者)で驚愕して最初から読み直した覚えがあります。そう長くない話なのに、あの伏線・この描写が!と一気に奥行きのある物語に早変わりさせる作者様の力量が凄いと思いました。わかりやすい大局的なハッピーエンドではありませんが、近視眼的に登場人物それぞれにとって幸せな結末(が待っている)だと感じられました。超お勧めです!
ヒーローが策士。
ネタバレ
2024年7月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 正室にも事情があって、愛されていない側室だけが不幸なわけじゃない。でも、やっぱり元夫は最低で気持ち悪い人だと思う。ヒーロー(主治医)は策士だけど、ヒロインにそれを気づかせないところが良かった。
ちなみに、最初の章のふたりが誰なのか分かった時、思わず最初から読み返しました。ふたりがいつか再会できたらいい、と思いました。
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タイトルが何度か浮かぶ
ネタバレ
2023年8月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最初の話がキーポイント。そして次から話がツラい。そして、関係者の話が次々と。章によって主人公が変わる。そして最後に冒頭の2人が出てくる。全体的に騙し合いの人たちなんだよね。リコリスだけがピュア。
ダークな雰囲気があって、読むにも心してかからないと辛いです。ちょっとTLっぽくはない。
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全部を読み終えると
ネタバレ
2023年8月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ レビューをあまり読まなかったからか、展開的にあれ?と思いましたが、最後まで読むとそういうことなの~と驚きつつも納得な展開と終着点。ジャンルはTLになっていますが、底にあるのは復讐ものだなと思う内容でした。最初から最後まで人物の視点が変わっていき、そこでの心情、儘ならない現実にグサッと来ることが時々ありました。場面によっては淡々としていてサクサク読めて、全体を通して読みごたえはあると思います。
読み応えあり
2023年8月1日
タイトルを巡るおはなしです。
普段から予定調和の貴族ストーリーに当たることが多い中、これはちょっと毛色がちがいました。
無理やりのハッピーエンドではなく、でも綺麗にピースがはまっていく感じ。久々にラノベ脳ではないところが動きました。
不穏で艶かしい部分もありドンドン読み進めてしまいます。ラストにもう一章読みたかったかな。
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何が幸せなのか
ネタバレ
2023年6月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 確かに一人の話ではなかったけど、舞台そのものは二つの家がメインだった。
3年の時間が妊娠するまでの期限……バカバカしいです!!
幼少期の病気が元で不妊になるのは、割とよくある話ではあるけど、だからといって、旦那の閨の作法はお粗末だ!
娼館は商売だ、生娘がそのままいるわけないじゃない!バカなの!?
貴族の娘と娼館の娘を同一するなんて馬鹿すぎない?
両親もさ、息子の不妊をどうにかしたい気持ちはわかるけど、肝心な教育を疎かにする理由にはならない。特に父親!経験者なんだから教えておきなさいよ!!
それぞれの思惑
2023年5月27日
ストーリーの流れ自体はすんなり、あっさりしているのだけれども、登場人物それぞれの思惑、そして関係性が、とても興味深く楽しめました。
こういう物語の形式も好きです。
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男尊女卑の
2023年4月29日
なかなか辛いストーリーです。巡り巡って酷い扱いを受けた側室が出てきます。子どもができないのは女のせいだと。
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不思議な感じ
2023年2月15日
側室と正室と主治医と旦那様と⋯、章ごとにそれぞれの立場から描かれる、新しい形の小説でした。
はっきりと分かるハッピーエンドではないので、モヤモヤは残るかも。でも、それぞれ、その人にとってはそれが幸せなんだな、と思うお話でした。
すごく面白い、ひきこまれるって話ではないけど、読みだしたら気になって最後まで読んじゃうようなお話だと思いました。
うーん
2023年1月29日
主人公だと思って読んでいたのに主人公ではなかった。初めての展開です。
で、結局、誰が本当に幸せになれたの?と思いました。その先を知りたいというか、その先がメインストリーになるんじゃないの?という不思議なお話です。好き嫌いは分かれると思います。
読みやすい文章で、サラッと読めますが読み直すことは必須です。皆がハッピーエンドに終われるはずなのに、読み終わりはもどかしい気持ちになりました。
最初不幸で終わりは幸せ!という物語が読みたい私としては後味が悪いです。
なかなかない
2023年12月25日
いろんな人のいろんな角度からストーリーを捉えていきます。ミステリアスな感じもあり、打算の見え隠れあり。個性は認めますが、2度はみない気がします。
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これを…
2023年7月29日
この物語をなんと言えば良いのか…してやったり!?と言うには少し違うような、スッキリはしなかったなぁ。だけど…それが人生かな!
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私には合わなかった
2023年1月29日
終始トーンが重くて暗くて、最後まで読みましたが、結局誰も幸せになれていないんじゃないかな。
とても読みやすいし凝っているとは思いますが、読後感があまり良くなくて私には合いませんでした。
うーーん レビューが良かったので。
2023年5月9日
なんだかなぁ。誰も歪で自分の事だけで、ヒロインだけがまともっちゃあまともだが、これまた流されるだけの弱い女だった。しかし公爵のクズっぷりは群を抜いている。どうせなら爺さんと初恋の人を会わせるまでしたら星3つだったかな。
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作家名: ばらこ / くりゅう
ジャンル: ライトノベル TL小説
出版社: フランス書院
雑誌: e-ノワール