ボスと野獣
」のレビュー

ボスと野獣

さちも

野獣とはなんぞや?

ネタバレ
2023年2月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 重い背景の中の純粋な存在。レオが闇の中で目映く発光し続けるさまが、宗教画を見ながら想像に耽っている感覚に似ていると思いながら読みました。
レオが過酷な環境にあっても「足りている」と感じ続けているのは、過酷ゆえに自分を騙しているわけではなく、あくまでもありのままを受け入れる性質によるのだと思いました。その何にも侵されることがなかった純粋をさちも先生は「野獣」と呼んだのでしょうか?私は「天使」だと思ったのですが、逆にレオから見たボスを「天使」と呼ばせているのが憎い演出です。

同じような境遇にありながら拠り所にするモノが正反対だった2人が、強く惹かれ合っていくのは必然だと感じました。思うよりも先に「必然である」と腑に落ちてしまっているのが、作者様の巧さなのでしょう。
だからこそのリバ!!なんです。
心情に適った、自然な、流れるように美しいリバーシブル!!
愛情にとどまらない複雑な感情や希求する思いの表現を、受けるだけ・入れるだけ、ではとうてい足りないっ!!受けて入れて・入れて受ける!!前も後ろも気持ち良くさせてさせられ……………!!!

すみません大興奮してしまいましたが、これが読めただけでも大大大満足でした!!!
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