CURE BLOOD
」のレビュー

CURE BLOOD

戸ヶ谷新

忘れることはできない

2023年2月5日
性愛を描くことなく斬新なBL作品に昇華させた。首から吸血する行為は主人公が生きるための行為の一部であるが、その行為を提案した十字からの愛の告白と思えた。主人公は若い容姿のまま老衰で最期を迎え、吸血鬼としての特殊な能力は弱まった。十字架の文字が潜む苗字である十字からの愛に包まれて、穏やかな最期を迎えられたのだと思う。自分は十字という苗字が気になってしまったが、シンプルに作品に浸ったほうが楽しめる。医師同士であったことで違和感なく読めて、さっぱりした絵が作品に合っていた。差し伸べられた手を離さなくてよかった。ふたりが一緒に過ごせてよかった。4.5
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