運命すらも呼吸をとめて
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運命すらも呼吸をとめて

滝端

突然変異の絶望、からの愛を堪能して

2023年2月6日
初めて読む突然変異オメガバース。

突然Ωに変異し、築いてきた地位やキャリアを失い転落する、エリートリーマンの恒吉と。
同じく突然変異でβからαになり、人間不信となっている麻川。

そんな半端者の2人が出会うことで、バース性による絶望と苦悩を味わいながらも、お互いに影響し合いながら手を取り合い、支え合い、前を向いて行く流れが必然に感じられ、沁みた。

ストーリーに滝端先生の画力の高さや筆致が合わさり、大人の色気あるリーマン2人の、ヒートのフェロモンに抗えない熱、苦しみに歪む顔(眼福)、理性飛ばす濃厚な交わり(眼福)…に、ぐっと惹き込まれ。
さらに、ラストの手繋ぎや描き下ろしの番エチではラブ甘を摂取でき(合掌)。

読み応えあり、「BLアワード2023」にノミネートも納得の作品です!
***218P
《追記》
『巣作り』発情期じゃないのに巣作りとか、無意識下で麻川煽るとか、恒吉のかわいさが増し増しになってる!
それに対して、かわいすぎて「イラぁ」となる麻川もまたよし!二人をまだまだ見ていたい!!
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