愛していると言ってくれ 寡黙な御曹司はこじらせ処女を離さない
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愛していると言ってくれ 寡黙な御曹司はこじらせ処女を離さない

佐木ささめ/北沢きょう

持つ者と持たざる者

ネタバレ
2023年2月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ あしながおじさんとしてヒロインを支えてきたヒーロー父。しかしヒーローは父とヒロインの関係性に以前から不信感を抱いていた。ヒロインは初対面の時からヒーローに憧れと恋ごころを抱いていた。しかしヒーローからは蔑みと嫌悪感が伝わってきていて、どこか諦めと悲しさを感じ、傷つきながらも初恋としての思いが消せずにいた。ある出来事から売り言葉に買い言葉でヒロインと肌を重ね、ヒロインが処女でありヒーローが初めての相手であること、即ちヒーロー父とはそういう関係に無い事実がわかる。ふたりとも言葉にしていないことで様々な誤解を生み、悩んでいく。本当は確かめたい感情を押し殺し、カラダだけは重ねていく。ふたりの本心が切なく、早く互いの思いに気付いて欲しいと願いながら読み進めました。
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