たんたんとタント【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】
きはら記子
このレビューはネタバレを含みます▼
少し違って少し同じ。幼馴染の瞬平とコタ。家族のような兄弟のような親友のような。恋人ではない。瞬平は関係を変えるために抜きッコや兜合わせに手を出すが、コタは驚きながらも受入れる。が、恋人にはなれていない。コタは少し幼い。身体は成熟していっても幼さからくる親愛関係であり、だけど、コタの中では全ての関係、隣にいるのも一緒に過ごすのも瞬平でないとダメ。瞬平が告白したとき、初めて好きの種類を考えたような。コタは最初から世界に全て瞬平が居たから、区別がつかなかったよう。瞬平が離れていくような態度を見せて気づく。瞬平がいるのが当たり前すぎて、いない世界は考えられない。恋愛の烈情の恋心の気持ちを自覚し、瞬平が望むあり方にシフトチェンジ。瞬平は、誰からも好かれるコタが違う世界を作ることを考えて、関係が変えられない自分では幸せにできないと思ったようだけど、初セック スのとき「幸せにできる」するのは自分だと覚悟が定まったような。コタにとっては特別=恋人は、当たり前の一部だった。親もわかっている感じだったけど、この先の試練をどう越えていくのか見たかったかな。瞬平の表情がいい。二人の全体的に醸し出すまったりとした色香が都会でどう変わるのだろう。
追記:2巻、完結。完結なのかな?こうなれば社会人編もみてみたいなぁ。単話で追っていた。コミックスの描き下ろし、特典、余すけとなくいただけて、ありがとうという気持ち(笑)
成長する、大人になる。月日が経てばそうなるものではないということ。描かれていて、いいなと思った。
3巻お願いしますー
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