向日性のとびら
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向日性のとびら

SHOOWA

こんなに良い…

ネタバレ
2012年11月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最後まで読んで、こんなに良い作品だと思ってなかったーやられた…と思いました。

決して長編ではないのに、長編の大作を読んだような気分になりました。

他の方がおっしゃっているように、映画を観たような感覚です。


最後の方で真相がわかってくるのですが、前半のカイの行動が後半を読むことで、こういう事があったからこの表情だったのかとか、それであんな事言ったのか…とかわかるので、通しで2回読み返すとより感動します。

絵はサンプルを読んでいただければわかりますが、キレイです。上手いですし、「描いてる」っていう感じがする書き方ですよね。うまく言えませんが独特です。

この方、他の作品はギャグ強めだったりするのですが、こんなシリアスなのもかけるのですね。範囲広いです。

キャラ一人一人が生きていて、脇役達もとても魅力的です。

ジンとマリという脇役がいるのですが、個人的に好きでした。特にジンはこの作品の雰囲気作りにかかせないですね。

作中は、あえて言葉で言わない表現も多く、「………」だけの間が語る部分があります。

そういう「間」も上手いと思いました。

言葉で表しきれませんが、世界観が素晴らしい作品でした。

私はコミックも買う予定です。

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