このレビューはネタバレを含みます▼
スピンオフの「恋心×シンドローム」がとても好きだったんですが、スピン元の本作はちょっと評価が割れていたので購入を躊躇していたところ、やっぱり気になってセール中にポチり。本作は一途なワンコ系DKの渋沢×数学の非常勤講師・桐矢のお話で、表題作のみ全５話＋描き下ろしで合計197ページ。人気者でモテるのに今まで女子に興味を持てなかった渋沢が、ある日屋上から見える数学準備室にいた桐矢先生に一目惚れし…というお話。桐矢先生が叶わない恋をしていると知っても、自分の恋心を諦めたくないとがむしゃらになる渋沢が、とても一途で真っ直ぐで良かった。先生のことが好きだけど、困らせたくないし、でもいつも笑顔でいて欲しい。ひたむきで一途なワンコの片思いって最高ですね。でもやっぱり評価が割れるのも納得。個人的に生徒×先生は結構好きな属性だったんですが、当人達も倫理観に葛藤がある、もしくはお互いこれ以上ないくらい好き合っている場合に限るという前提条件付きだったんだと自覚できました。今回結構すぐに事に及ぶんですが、その時点で桐矢先生は渋沢に特別な感情を持っているわけではなく完全に性欲発散目的になっているんですよね。渋沢が一途なだけに、どうも先生が渋沢の好意を利用しているだけになってしまって、多くの低レビューを付けられている方々同様そこがやっぱり引っ掛かりました。まあ本人達はそれで同意しているんですが、やっぱり感情移入しにくかったです。ただ他の方も書かれていましたが、最後まで読むとちょっと先生の印象がいい方に変わるかも。
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