嫌われたいの ～好色王の妃を全力で回避します～【タテヨミ】
春野こもも/TUGIKURU COMICS
このレビューはネタバレを含みます▼
折角復活したのに、なぜ普通のコミックではなくタテスクにしたんだ…。タテスクのコミックとかも他作品では出てるし、これもコミックにしてくれないかな。前回のコミカの漫画家のトレース不祥事による強制打ち切り＆出版停止は衝撃でシーモアでも新刊発売の度にランキング1位を誇ってた人気作品ゆえに、復活はファン待望切望なのに。今回は漫画家個人名は表示されてないことから作画会社として製作されているのかなと。タテスクでと決めたのが出版社側なのか原作者なのかは解らないが、一人の漫画家に任せるリスク回避、不祥事再発を避ける為にも個人漫画家ではなく作画会社主導のタテスクという形を取ったのかもだけど…。何というか…読者のニーズからはズレてしまって、惜しい気がします。もし前作もタテスクだったなら違和感は無かったのですが、この作品に限って言えば、タテスクにしたことでモタついた印象にはなります。他の読者さんもタテスクが慣れてないのではなく(今時タテスクは皆さん読み慣れているでしょう)、前回の普通のコミカのテンポ感を味わって既知してるからこその違和感という貴重なご意見かと。昨年に原作は完結してるので内容はまぁ問題ないですし、正直モニカ断罪までが1番面白い。折角両思いになって婚約秒読みで元々最有力1番期待のルイーゼは問題なしなのに、隣国の姫が出てくる巻〜最終巻はあまりにルイーゼが可哀想でキツイ。王様に怒りしかない。まぁ、王子はブチ切れて全力でルイーゼを守りますが。改心したモニカに助けられたり見どころはあってハピエンだけど、ハピエン後の先をもう少し読みたかったのが本音。不祥事のせいで原作者は暫く病気療養されたそうで、ダメージが相当だった為か、既刊より面白さが半減してしまったのが残念でしたが、よく書ききったと労いたいです。その辺りもタテスクにすることで上手くフォローして纏めて欲しいですし、せめてタテスクの単行本化をお願いしたいです。
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