転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す ZERO
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転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す ZERO

十夜/chibi

3巻読んで評価を変えます 8/19

2023年2月18日
2巻までは星5、3巻は星1です。
メインストーリーらしきものがたいしたページ数のないまま尻切れトンボで以下続刊、詰め込まれた短編は浅く同じパターンの繰り返しなので飽きて途中で読めなくなりました。
言葉は悪いですが挿話が書籍刊行のためのページ数水増しみたいな感じ。
発売を楽しみにしていたのでガッカリです。本編の大聖女の書籍も同じ傾向(挿話が多くて一冊におけるメインストーリーの進行度が遅い)なのでこれは編集が悪いのかなぁ…。
挿話を楽しめるのはメインストーリーがしっかり進んでいてこそ。もっというとZEROのようなスピンオフは本編の大聖女がしっかり進んでいてこそです。

ZEROが始まった時は過去と現在がお互い補完し合って大きな物語として読ませてもらえるとワクワクしていたのですが、大聖女のwebの更新を追っているとそんな感じでもなさそうでそろそろ読者として脱落しそうです。
とりあえず、以降は完結してから読む事にしようかと思います。


*****以下一応星5時の評価も残しておきます

コメディ部分に大爆笑させられたり、戦闘シーンのハラハラからホッとさせられたり、キャラの相剋や葛藤が昇華されて胸が熱くなったり、色々な展開にワクワクさせられたり…先を読みたくて夢中でページを捲りました。

正直、こちらの作品は私にとって文章的にそれほど好みにピッタリくるものではなく、例えば王様(おとー様)の言葉遣いなどもセラフィーナの父親らしい破天荒さではあるもののもう少しなんとかならないかな…など気が散るところもあります。
でもそれらを補ってあまりあるものがあるのです。文章に引っかかって読めない作品も多い中、とても不思議です。

セラフィーナとシリウスの絆と交わされる情愛と、下手な冗談や意味不明のダンス、心温まるエピソードがひとつひとつ重なっていくたびに、この先に待ち受ける本編のプロローグを思って涙が出てきます。

シリウスが味わったであろう慟哭は取り返しがつかない、
作者様はひどすぎる。(褒め言葉です)

また同時に、本編で慟哭を味わった人々へのなんらかの救済が見られるのではないかという期待もいや増されます。

謎や気になるエピソードも増えて…この先がとても楽しみです。
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