マッチ売り
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マッチ売り

草間さかえ

昭和の雰囲気がいい

2012年11月10日
読んで即ツボって本屋に単行本を買いに走りました。シリーズの1巻です。続きは『やぎさん郵便』にて。
草間さんの絵と、時代の雰囲気(大学生の学生帽とマントはたまらん!)が相まって素敵です。特殊な性癖を持つ出版社社長の花城と、純朴な学生廣瀬が、暗いトンネルで出会います。きっかけは廣瀬の友人、有原が書いた一通の恋文。複雑な人間関係をひっかき回すこの「恋文」の存在がいい味を出してます。花城と廣瀬、そして花城に焦がれる澤と、無くした恋文をダシにして澤に利用される有原。4人の関係と恋文の行方が気になります。ちなみに、花城は草間さんの作品の中で一番色っぽいと思います。魔性の男です(笑)
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