ちひろさん
」のレビュー

ちひろさん

安田弘之

好みが分かれる作品(でも読んで欲しい)

ネタバレ
2023年2月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「ちひろ」、「ちひろさん」どちらも読みました。

主人公が色々な人と出会って、誰かの救いになる。主人公を通じて繋がりが生まれて、最後は「ちひろさん」自身が救われる。
一話完結だけど、これは最後まで読むべき。最初の方は「ちひろ」の部分がまだまだ濃いから。

人と人が繋がって、見えない部分が見えてきて、変わっていく姿が良い。
傷つけてくる人がいなくなるわけではない。
繋がっても、分かり合えない部分、理解できない部分もあるし、関係が永遠に続くわけでもない。
綺麗事でも強がりでも、それに救われる人もいる。
全部引っくるめて、許してくれるような作品。

「姉と弟」、まことのエピソードが良かったです。与えることで救われる人もいて、救われた人は誰かに与える側になれる。それがエゴだとしても。
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