正反対な君と僕
」のレビュー

正反対な君と僕

阿賀沢紅茶

繊細なやさしさ

2023年2月27日
この人の作品はいつも学生時代に戻る感覚がする。友達とまでいかない人たちとの上手くいかなかった思いが色々戻ってくるのだけど、登場人物たちがいつもそれをこえる優しさで覆ってくれるので、読後感がとても良い。いやーな記憶がよみがえる前に、絵と言葉で繊細な優しさが表現されると、自分もその中にいられるような、いいんだと思えるような安心感に包まれる。
はじめは恋愛ものも絵も好みではなかったが、この人の描きたいものを読み続けたくなる作品です。
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