このレビューはネタバレを含みます▼
この後「艶もよう、恋もよう」に続くシリーズ1作目。櫻庵の若旦那・総一朗×傷心の料理人・凛のお話で、表題作のみ全5話+描き下ろしで合計185ページ。職場恋愛中の元カレに酷い振られ方をして職場も失ってしまった料理人の凛が、全てを絶とうと訪れた酷評の旅館・櫻庵で、若旦那に総一朗に出会うお話です。コミックス発売が2019年1月ということで、やっぱり作者さんに最近の作品と比べると絵柄がちょっと違いますが、それでもイケメン揃いなのは当時から変わりないですね。今作もイケメンが勢揃いで目が潤いました。旅館が赤字経営なので賃金が足らない分は別の何かで対価を支払うということなんですが、最初読んだ時ちょっと分かりにくかったかな。あと、最近の作品と比べて描き分けがイマイチだった気も。5話目が旅館の宿泊客で、番頭・菊之進の最初の相手だった宗久と菊之進のお話になるんですが、最初宗久が新しく登場したキャラだと思わなくて、総一朗と混同してしまいました。良く見ると違うんですが、パッと見ると分からなかったので、もう少し違いがハッキリしていたら尚良かったかなぁと。凛も菊之進も失恋して次の恋に進むんですが、今までの相手との期間(菊之進は片思いでしたが)が長い割にあっさり次に進んでしまったので、惚れっぽい印象が拭えなかったのも気になりました。まぁ次に進まないと話が進まないので仕方ないんですが…。