このレビューはネタバレを含みます▼
もう、読みだしたら気持ちがぐっと入りすぎて止まりません。「呪縛の血族」ではジーク様に萌えました。狂気とマホロに対する執着は圧倒するのですが、ボロボロに傷だらけになっているジークフリートとマホロが島の禁止区を二人で水晶宮を目指しているシーンと、嫉妬に暴走したノアの攻撃にジークフリートだけでなくマホロまで巻き込まれた時も身を挺して守り、自らの命を落としたシーンはぐっと来ました。そして、目的は果たせなかったけれど、大切な愛しいマホロを守れてその傍で命を全うしたことに彼には何物にも替えがたい幸せな時間だったのでしょう。この物語は、何が悪で善なのかと問いかけているような気もしています。
ノアがマホロの為とはいえ、王女との婚約を約束してしまった時は、「まんまと乗せられてしまった感」が一杯で、ノアは、多分深く考えていないほど、ますますマホロを傷つけて遠ざける結果になると思いますが、この伏線の結果はどうなるのか物語の展開が楽しみです。王は2つ3つ先を読み色々人の操作が上手いのですが、その自分の才に溺れ結局全てを失うタイプかなと思います。