ロストバージン 【電子限定特典付き】
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ロストバージン 【電子限定特典付き】

那木渡

長治の男らしさと女らしさの両方に惚れた

2023年3月6日
『恋愛不行き届き』のスピンオフで鞍馬のストーカーだった江本の話です。『ロストバージン』の続編が出てヤッター!!と食いつき読んで、いざレビューの段になって未だ一巻のレビューをしていなかった事に気づいて読み直しました。ストーカーや筋肉・オネエなど、元々好みのキャラや設定があった訳ではなかったんです。それなのに何がか・何故だか分かりませんけど、通りすがりやチラ見しただけの人をも引き込む魅力がある作品だと思います。とりあえず私は、ムキムキ・マッチョは(嫌いよりの)苦手でした。オネエも好きではなかったんですが、読んでるうちに長治に惚れ込んでしまいました。なんて言うか、男らしい体つきとオネエの内面的包容力の両方で守られてるって感じるからかな。正直…江本も『恋愛〜』では割と救いようのないクズ烙印を押しかけていたのに、素の姿を知ってしまうと「可愛い」と思いました。完全に他人事だと思っていた「宗旨替え」を自分がするとは驚きでした。ただ一つ、もともと「間違いを犯して周りを傷つけた人が、反省して改心して救済される話」だけは好きなので、その点では読み応えがあったし高く評価できると思います。でも人によっては、そもそも間違いだった行為が「許せる範囲を超えている」可能性もあるので、これから読む方は注意が必要かと思います。
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