毒を喰らわば皿まで
」のレビュー

毒を喰らわば皿まで

十河/斎賀時人

ひとまず2巻まで読了。

ネタバレ
2023年3月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 回りくどい文章と、独特な言い回しは若干面倒くささを覚えますが、1巻を最後まで読み終えた時の満足感は素晴らしかったです。
智将である宰相が主人公な為、全てにおいて行動よりも根回しと計画が全て、という展開です。ただ、甘い沙汰など下されず見事にザマァされますし、毛嫌いしていた相手すらもズブズブと沼に籠絡する展開はお見事でした。
若干残念に思うのは、恐らく1巻を出した時には続ける予定ではなかったのか、ラストがよくある「数千年後……」みたいなおとぎ話展開で〆られている事でした。正直、この文章が無ければ星は5つだったと思います。個人的にこういった「現在はもう居ない」と分かるような〆が苦手なので、この〆は本当にこの話が完結して、もう続きが絶対に出ないとされる最終巻でして欲しかったです。この文章がある為に2巻を読んでも3巻を読んでも、「…いや、でも結局この国滅ぶんでしょ?」という考えが頭を過ぎってしまい、虚しさが出てしまうんです。今からでも削除して欲しいくらい。
今は3巻を読んでいる途中ですが、割と読み上げるのに脳を使うのでゆっくり読んでいきたいと思います。
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