エクストラヴァージンアディオス 【電子限定特典付き】
赤根晴
このレビューはネタバレを含みます▼
いやぁ〜。面白かったです!テンポの良さといい、楽しさの中にも、ちゃんとストーリー性もしっかりあり、飽きずに楽しく読ませていただきました。美少年好きのバリタチを豪語する渡海ですが、後輩で相談役で頼りになるののちゃんに組み敷かれて、立派にバリネコの素質を開花しております。だってもう、ののちゃんに抱かれてからというもの、ののちゃんの前では、ずっと頬赤らめてるんですもん、渡海。そりゃあ、ののちゃんからしたら、渡海はネコネコでしょう。その軽い感じとバブリー時代の面影を残す物言いやルックスから、どうしても遊びでしか付き合ってもらえずな渡海でしたが、本来は面倒見がよくて人を悪く言わない、とてもいい人。まあ悪く言えば、ののちゃん曰くなお人好し。最初は、バブリー被れのお金持ちアピなのか!?と思いましたが、全然!ただ人に頼られて愛されたがりなだけでしたぁ。ああ、可愛いおじさま。バリタチであることを誇りに、ののちゃんに抱かれるのにも、最初は必死にバリタチアピってましたが、バリタチの誇り=自分は与えてもらうだけは嫌、自分も与えて気持ちよく満足させてあげたい、っていうスピリッツが真のバリタチなのね、うんうん、と納得。半ば強引に、ののちゃんにエクストラヴァージンをアディオスされたけど、ののちゃんの渡海に対する大きな愛に包まれて、ふたりのアイランドでゴートゥーヘブンしてね(笑)。明るいテンポだけど、ちゃんとしたストーリーがある作品が多くて、よく読ませていただいてる作家様です。今回もブラボーでした!ありがとうございました!
いいね