十字架のろくにん
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十字架のろくにん

中武士竜

後味の悪さしか残らない

ネタバレ
2023年3月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 復讐物なんだけど、主人公をイジメていた5人は、あれだけのことをしていて周囲に気付かれないのはあり得ないし、主人公も最初から自分で復讐するつもりで警察の捜査にも協力しないなんてありえない。復讐は主人公が自分を正当化するだけのもので、快楽殺人者と何ら変わらない。自分で復讐することに突き進んで、その結果、周囲の者ばかりか、関係のない者も死なせてしまうし、自分の犯行が発覚するのを恐れて刑事まで手にかけるのだから救いようがない。挙句に祖父も弟も友人も殺され、最後の標的には逃げられ、復讐の対象が増えるって何なの?最新10巻で自己啓発セミナーに潜入するけど、いくら孤島とはいえ殺人が当たり前のように行われていて発覚しないなんてありえない。異常の度合いがエスカレートし過ぎてシラケてしまう。話がかなり暴走してきて面白味が無くなったので次は買わない。
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