ラスト・ノートが香るとき
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ラスト・ノートが香るとき

しゅがーぺろぺろ

面白いしえっろい

ネタバレ
2023年3月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 体臭が魅惑的すぎて逆にコンプレックスになりどうにか体臭を消す香水を開発したい馨と、稀代の嗅覚と調香センスを持ったパフューマーの翔生の話。

一見、翔生が馨をお持ち帰りするのが早すぎるように思えるけど全然そんなことない。匂いがたまんなかったらそりゃそうなるもん。すぐ好きになっちゃうでしょ。むしろよく2週間も我慢した。えらい。馨がややちょろい感じはするけどまあ最後までしてないからよし!

◇人格以外の魅力(外見/家柄/収入/職業 etc./馨の場合は体臭)の突出してる人間がそれ抜きで自分を見てほしいと思うのはよくあることだから、そういう部分をニュートラルにするためのツールを開発したいっていう馨のモチベーションに説得力があるし、仕事上のパートナーの立ち位置にいるといい雰囲気になりやすいっていうオフィスラブ始まっちゃう感じの空気感もめっちゃ分かる。絵も綺麗で洒落てるし色気もある。

◇ほんとすみません、野暮なこというけど「体臭を消す」っていう0番は仮に馨の体臭を消せたとしてもその他大勢のユーザーに同じく作用するようなものが作れるのかな?っていうのは気になった。テスターの馨自身が特異体質な上に一般人でさえ個々の肌タイプごとに香り立ちが変わるから、せめて0番の試作が馨特化で、試作から派生して肌タイプごとに「sweet」「musky」「woody」みたいに複数展開する想定なら……とか思ったけどそこまでリアルにしたら職業漫画みたいになってブレるか。突き詰めたオンリーワンの0番を作るって方がかっこいいもんね。

◇個人的にちょうど人生で3回目くらいの香水ハマり期が来てたとこだったのでテーマとの親和性が高くて余計に楽しめた。続きめちゃくちゃ楽しみ〜〜〜!!!

◇予告でのチラ見せやおまけ漫画は嬉しいけど内容がいささか先取りしすぎでは?せっかく今後を楽しみにしてるのになんか冷める感じします笑
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