このレビューはネタバレを含みます▼
狼と狐の婚姻譚です。重めの暗い始まりでどうなるのかと思いましたが、2人で未来に向けての行動を起こしたら、なんと全てあっさり解決。そんなに簡単な問題だったのか⁈と逆にびっくりした。長いこと行方不明でそれが自分のせいだと狼が長年気に病んでいた狼の母親も、ただ薬探しの旅で遭難しただけで獣人と人間が共存する国で助けられていて元気に明るく生存していて、偶然再会したし。母親が薬を持ち帰って狼の父親も元気に。狼も薬?で先祖返りせずに済むように?狼の兄も特に意地悪いことなかったし、反目し合っていた狼族と狐族も協議の場に出るようになって。狐は狼に溺愛されるし、全てが丸くおさまりました。前半の暗さと後半の急激な解決と明るさの落差が大きくて、話の方向性に迷いがあったのかなぁ…1巻じゃ短かったのかなぁ…とか思いました。