毒王は棘姫を寵愛する
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毒王は棘姫を寵愛する

ARUKU

恋をしたくなる美しいストーリー

ネタバレ
2023年3月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ あま〜い!(//∇//)
ARUKU先生の作品の中でも、そこまでハードではない作品です。主人公の織部は、目には見えない棘が刺さっていて、人と触れ合うことができない持病に悩まされていた。ある日、毒王と呼ばれる准教授鰐淵の元を訪ねると、彼にだけ痛みを感じなくて…。孤独だった2人が、人の温かさや人を愛するということを知る美しいストーリーです。

今回は、人には理解されない病気との闘いがテーマとされていて、すごく共感しました。理解されない悲しさや当たり前のことができない苦しさ、1人で生きていくしかないんだという諦め、そして孤独…。症状は違えど、こういう苦しみを抱いている人はたくさんいるんじゃないかと思います。この作品は2人の出会いから終盤前まではずっと甘くて温かくて、愛を着実に育んでいっているのですが、お互いの孤独を埋めて、本当の自分の気持ちに気づき、遠慮することなく愛し合うにはやはりこれだけかかるだろうなと。このまま終わるかと思いきや、最後の最後で驚きの切ない展開が待っていて、さっきの甘々はどこ行ったんだ!(゚o゚;;と焦りましたが、大きなハッピーエンド待ってました〜。ほっ(*´꒳`*)

ARUKU先生さすがですね〜!ストーリーの素晴らしさは言わずもがなですけど、上げ下げのバランスが本当最高すぎる!!始めはいつもよりサラッとしているような印象も若干ありましたが、なるほどそういうことか!と分かって、すごっ!!ってなりました。
ワニさんの横柄さや俺様高めも、嫌らしさは全くなくてただただかっこいい(≧∀≦)加えてどんどん人間らしくなっていくのも心惹かれましたし、彼らを取り巻く脇役達も良い役割を果たしていて、みんな好きでした。

そして先生の作品での醍醐味の一つでもあるエロの美しさ!しかもちゃんと想いが通じあっての濃厚なやつ、たくさんあります。もう綺麗すぎて何度読み返したか分かりません!幸せや〜(//∇//)先生ありがとうございます!

恋の力のすごさを感じられる美しい作品です。自分だけなんじゃないかと不安になったり、誰からも理解してもらえないと思った時、ぜひ手に取ってほしい。
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