愛をこめて、ぼちぼち
」のレビュー

愛をこめて、ぼちぼち

鹿乃子かほ

是非ラストまで読んでほしい作品

2023年3月15日
ひとりぼっちで生きる5歳の男の子、ゆんゆん。ホストとして働く赤髪の青年、ナツキ。出会い頭に父親になってほしいと頼まれたことで始まったおかしな関係も、お互いの淋しさを幸せで埋め合う日々を過ごし、血の繋がり以上の確かな絆が生まれていきます。始まりからは想像できないほどラスト数巻は涙涙でページが読めませんでした。たった5歳であんなに大人びてしっかりしていたゆんゆんが段々と年相応の子供らしい笑顔で喜んでいる姿に何度も泣き、そんなゆんゆんとかつて子供だった頃の自分を重ねる周りの思いに胸が苦しくなりました。それでもいつでも人は乗り越えていけるのだと感動しました。「家族とは何か」を色々な登場人物の視点で紡がれるとてもとても素晴らしい作品だと思います。
いいねしたユーザ5人
レビューをシェアしよう!