ロマンティック
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ロマンティック

西田ヒガシ

こんなBL読んだことない!

ネタバレ
2023年3月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 島でオススメされた作品。くぅ〜っ教えていただきありがとうございます!
読んだ後言葉にできないというか、ただただ圧倒され…ぞくぞくと鳥肌が立つこんなBL初めて読みました。
島で村上春樹作品っぽいという事前情報があったため、ジョンが「完璧な信頼などといったものは存在しない」と言った台詞が、村上春樹の『風の歌を聴け』に出てくる「完璧な絶望が存在しないようにね」を多分パロってるなというところで痺れるぅ〜ともうその時点でこの作品の虜です。他のレビュアーさんはもっと深く指摘されてますね。
とにかく難しい作品ですが、中盤に入るマエダが見る夢、或いは予知夢、それともパラレルワールドの世界?…これが1番難解だなと思いました。この夢?のラストでも、お話のラストでもジョンはマエダに「40歳の誕生日おめでとう」と言ってます。でも夢?の方のジョンは元気ですが、ラストのジョンは怪我を負って疲れてます。…どーゆーこと!?いや〜やっぱり難しい笑!
小さい頃世界の救世主になれると信じてたマエダが、念力、瞬間移動、過去への呼びかけ?という力を発揮できるのはジョンにだけ。そして、ひょろひょろだったひ弱なマエダが、ジョンに出会い、ジョンの為に逞しく変わっていくところがなんて素敵でロマンティックなのだろうと胸が熱くなりました。
色んな解釈ができ、読んだタイミングとかでまた解釈も変わるのでしょうが、とにかく2人の愛が読めて本当に良かった、それだけは変わりません。今後何度も読み返すことになる作品でしょう。
あー!本当に他のレビュアーさんが言うようにこの気持ちを語り合いたいです〜くぅ〜っ!そんな気持ちにさせる西田ヒガシ先生は凄いですね。勢い余って長々とすみませんでした。
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